では、前回の続きと参りましょう。
前回の鈴虫寺のすぐ近くに面白い神社があるので立ち寄りました。
その名も…【月読神社(つきよみじんじゃ)】です。
少し離れたところにある松尾大社の摂社です。
松尾大社に関してはこちらで詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
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そして、この月読神社ですが、こちらにはなんと「安産石」というものがあります。
それはなんとなんと、あの、神功皇后ゆかりのものなんだとか…。
興味が湧いてきましたか?
では、さっそく参りましょう。
月読神社(つきよみじんじゃ)とは!?
『日本書紀によれば、顕宗天皇(第23代)3年に任那への使者の阿閉臣事代(あへのおみことしろ)に月神から神託があり、社地を求められた。朝廷はこの月神に対して山背国(山城国)葛野郡の「歌荒樔田(うたあらすだ)」の地を奉り、その祠を壱岐県主祖の押見宿禰が奉斎したという。以上の記事が当社の創建を指すと一般に考えられている。その後『日本文徳天皇実録』によれば、斉衡3年(856年)に水害の危険を避けるため月読社は「松尾之南山」に遷座されたといい、以後現在まで当地に鎮座するとされる。このほか『山城国風土記』逸文によれば、月読尊が保食神のもとを訪れた際、その地にあった桂の木に憑りついたといい、「桂」の地名はこれに始まるという説話が記されている。
引用元:Wikipedia「月読神社」
月読神社の実際の創建は6世紀中頃から後半と推測されているそうです。
明治維新後、明治10年(1877年)3月21日に松尾大社摂社に公式に定められ、現在に至っています。
歴史好きな方や都市伝説が好きな方は必見の神社になるかもしれません。
詳しくはこれから見ていきましょう!
いざ、月読神社(つきよみじんじゃ)へ
私が訪れた時間は午後過ぎ。夕方のちょい前くらいでした。
比較的日陰になるような立地ですね。
御祭神・月読命にはちょうどいいのかもしれませんね。
立派な拝殿です。
拝殿の奥には本殿があります。
とてもシンプルな感じの本殿です。
御祭神は月読命。その名が表わすとおり、月を司り、夜を統べる神様です。
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↑伊勢神宮の別宮として三重県にある月夜見宮です。合わせてごらんください。
解穢(かいわい)の水
解穢(かいわい)の水。
自己の罪、穢れを除く霊験があるそうです。現在は飲み水ではないのであしからず。
願掛け陰陽石
左右の石を撫でながら祈願すると願いが叶うとされています。
聖徳太子社
月読尊を崇敬したとされる聖徳太子の霊を祀っています。
また、「学問の神」としても祀られているそうです。
そして、月延石。通称「安産石」
そしてこちらが一番の見どころ。月延石です。通称「安産石」。
この石を撫でて祈願すると安産のご利益があるといわれています。
祈願するときは、社務所で新しい石を授かってください。
この月延石を語る上ではずせないのが神功皇后です。
神功皇后は妊娠中にもかかわらず三韓征伐へと赴きます。
そして石で腹を冷やして妊娠期間を延長。その後、日本に帰国してから出産されたそうです。
その石がこの月読神社にあるわけです。
神功皇后の伝説と、「月のもの」が延びるという名前から、安産のご利益があるとされています。
神功皇后が着けていた腹帯は、皇后に仕えた女性たちに下賜され、そのうちで京に来た者がその腹帯を頭に巻いて働いたことから、それが桂女(かつらめ)の起こりと伝わります。
桂女は桂川で獲れる鮎や飴を売り歩き、また出産を手伝うこともあったそうです。
「桂女」の始祖は、武内宿禰の娘「桂姫」だそうで、「桂姫」が伝えた飴の製法が、のちの「桂飴」となったとも伝えられます。
ここで登場した神功皇后と武内宿禰に関してはこんな記事もあります。
合わせて読みたい 神功皇后陵に行ってきたので三韓征伐や武内宿禰の話もしてみた件
↑興味がある方は是非ご覧ください。
月読神社の禰宜は、松室氏(まつむろし)が担っている。松室氏は『日本書紀』顕宗天皇3年条に見える押見宿禰を祖とするといわれ、壱岐氏(いきうじ、壱岐県主のち壱岐直)の後裔とされる。この壱岐氏について、『新撰姓氏録』では壱伎直条に「天児屋命九世孫の雷大臣の後」として、中臣氏(天児屋命後裔)系であるかのような記載があるが、これは壱岐氏が卜部として朝廷に奉祀するにあたって中臣氏に統率されたためと考えられている。このような中臣氏との関係は、大宝元年(701年)に社地を中臣氏に給するという記事にも見える。なお松尾大社や月読神社に伝わる系図によると、月読神社社家は源平時代に松尾社家(秦氏)の女を母とし、秦氏を名乗ったという。
引用元:Wikipedia「月読神社」
ここにも出てくる秦氏。なんやかんや聖徳太子とも絡んでくるのも特徴ですね。
このあたりも気になる方は是非チェックしてみてください。
おわりに
松尾大社の摂社ということでしたが、やはり秦氏の影がちらほらするところもありますね。
なんといっても古代史に登場する神功皇后の伝説の代物が神社の中にあり、ご利益があるとされているのも注目のポイントですね。
古代史に詳しくないという方は「神功皇后」と聞いてもピンとこないかもしれません。
ですが、この名だったらどうでしょう?
「邪馬台国の女王・卑弥呼」の候補者である。
そう聞くと「え!?」ってなりませんか?
そういう噂もあるすごい方だったりもします。
是非、一度参拝をしてご利益にあやかってみてはいかがでしょうか?
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月読神社
所在地:京都府京都市西京区松室山添町15
電話:075-871-5016
駐車場:あり
HP:http://www.matsunoo.or.jp/tukiyomi/index/
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