では、さっそく前回の京都にある「貴船神社」の続きからいきましょう。
今回は京都の「貴船神社・奥宮」です。
奥宮という名のとおり、貴船神社本宮の奥にあります。
本宮から参道をひたすら進み続けます。
そして、ようやく到着。こちらが今回の目的地、奥宮です。
貴船神社・奥宮(きふねじんじゃおくみや)とは!?
奥宮は本宮の上流側700メートルの場所にあり、以前はここが本宮だったそうです。
また、闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神とするが、高龗神と同じ神であるとされているそうです。
本宮と同じ神を祭っているとするならこちらも水の神様ということですね。
でわ、パワースポットとしても有名なこちらに参りましょう!
いざ、貴船神社・本宮へ
↑こちらが「連理の杉」です。
杉と楓がくっついてしまったというすごい状態です。
こちらは夫婦や男女の仲がよいことにも例えられています。
ひょっとしてこんなことができるのは、奥宮のパワーだからなのでしょうか。
↑こちらが「御船形石」です。
創建の年代は不詳であるが、社伝では反正天皇の時代の創建としている。社伝によれば、神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、水神を祭ったのに始まると伝えている。社名の由来は「黄船」によるものとし、奥宮境内にある「御船型石」が、玉依姫命が乗ってきた船が小石に覆われたものと伝える。
引用元:Wikipedia「貴船神社」
玉依姫命が乗ってきた黄色い船ってことですね。
竹取物語もそうですが、天から船に乗って降りてくるって話は日本において多いですね。
何か意味があるんでしょうか?
↑前掛けのようなものをまとった狛犬様。
お顔が濃ゆい感じが少し可愛いです。
貴船神社奥宮拝殿・本殿
そして、こちらが拝殿になります。
先ほどの「船形石」の小石を持ち帰ると「旅行や航海安全のご利益がある」とされていたとのこと。
そして拝殿横にあるのがこちら。「権地」です。
「権地」とは、社殿の改築・遷座などで社殿の工事を行う際に、仮の社殿を建てる場所のことだそうです。
本殿下にあるのは龍穴
そして、本殿の下には龍穴があるそうです。
本殿下には巨大な龍穴があり、文久年間(1861~1863)の本殿修理の際、大工があやまってノミをこの中へ落としたところ、一天にわかにかき曇り、突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという。
説明版より引用
さて、どれほどのパワーを秘めているのでしょうか。
やはりパワースポットと称される由縁はこの龍穴が鍵を握っているのかもしれませんね。
そして…。貴船神社・奥宮のもう一つの顔。それは…。
「丑の刻参り」ゆかりの場所というものです。
丑の刻参り(うしのこくまいり)とは!?
丑の刻参り、丑の時参り(うしのこくまいり、うしのときまいり)とは、丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種。典型では、嫉妬心にさいなむ女性が、白衣に扮し、灯したロウソクを突き立てた鉄輪を頭にかぶった姿でおこなうものである。連夜この詣でをおこない、七日目で満願となって呪う相手が死ぬが、行為を他人に見られると効力が失せると信じられた。ゆかりの場所としては京都府の貴船神社が有名。
丑時詣(うしのときもうで)、丑参り(うしまいり)、丑三参り(うしみつまいり)とも。引用元:Wikipedia「丑の刻参り」
そして、橋姫が行なった呪いの儀式が、丑の刻参りのルーツであると言われています。
橋姫(はしひめ)とは!?
主に古くからある大きな橋では、橋姫が外敵の侵入を防ぐ橋の守護神として祀られている[1]。古くは水神信仰の一つとされ、橋の袂に男女二神を祀ったことが始まりともいわれている。
橋姫は嫉妬深い神ともいわれ、橋姫の祀られた橋の上で他の橋を褒めたり、または女の嫉妬をテーマとした『葵の上』や『野宮』などの謡曲をうたうと、必ず恐ろしい目に遭うという[2]。これは、土地の神は一般にほかの土地の噂を嫌うという性格や、土地の信者の競争心などが、橋姫が女性であるために嫉妬深いという説に転化したもの、もしくは「愛らしい」を意味する古語の「愛(は)し」が「橋」に通じ、愛人のことを「愛し姫(はしひめ)」といったことに由来する、などの説がある。
橋姫の中でも有名なものが、京都府宇治川の宇治橋に祀られる宇治の橋姫であり、他に大阪市淀川の長柄橋、滋賀県瀬田川の瀬田の唐橋などに祀られていることが知られる[3]。引用元:Wikipedia「橋姫」
嫉妬に狂う鬼としての橋姫が現われるのは、『平家物語』の読み本系異本の『源平盛衰記』・『屋代本』などに収録されている「剣巻」です。↑のWikipediaに詳細もあるので興味がわいた方は是非ご覧ください。
それにしても個人的な話では小学三年生の時に友人と遊んでいた際に訪れた神社に藁人形が五寸釘で木に打ち込まれているのを発見して恐怖を感じた記憶があります。
当時の恐怖体験もルーツはここだったということなんですかね。
平成の子は「丑の刻参り」とか「藁人形」とか知ってるんかな?
このブログと貴船神社との繋がりとは!?
なんと、ついにこの話をする日が来てしまったのですね…。
こちら、貴船神社・奥宮の表門なのですが。写真左側にご注目。
すごく綺麗で素敵な手水舎があります。
柄杓も味がありますが、濡れた岩も、苔も美しいです。
あ、そうです。こちらの写真がmasayanのtwitterやfacebookの壁紙となっています。
「素敵な写真ですね」って誰も言ってくれないので自分で言いますが。
この記事をお読みいただいた上で貴船神社の奥宮に行く機会があれば、この入り口でこの部分を見て、このブログのかぁ~なんて思っていただけるだけですごく嬉しいです。
では、次回で貴船神社は最終回。中宮へ移動します。
合わせて読みたい 貴船神社中宮結社は和泉式部も祈願した平安時代から続く良縁祈願の社
貴船神社奥宮
所在地: 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話:075-741-2016
駐車場:本宮10台・奥宮15台(いずれも有料 2時間500円)
HP:http://kifunejinja.jp/index.html
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