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熱中症で人は死ぬ!メカニズムと過程を理解して予防と対策の徹底を!

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熱中症

連日暑い日が続くようになりました。いつから日本の夏はこんなに暑くなったんだろうかと思います。

猛暑を超えた酷暑ともいえるこの夏。連日の「その猛暑で熱中症になった方が○人病院へ搬送されました」なんていう報道も連日されています。

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暑いなんて言葉を超え、死亡例も少なくありません。

結論から言うと、熱中症で人は死んでしまいます。

学校の先生や保育園の先生、屋外で活動する管理者の方など責任ある立場の方ほど他者の健康状態や救急隊を要請するかの判断や対応が求められます。

これだけ認知度の高い「熱中症」という言葉ですが、あなたは正しく理解できていますか?

「熱中症」ってどうしてなって、どうやったら回避できるかご存知ですか?

今回は知ってるようで知らない「熱中症」について看護師としてすこしお話したいと思います。

そもそも熱中症(ねっちゅうしょう)とは!?

熱中症(ねっちゅうしょう、heat stroke, sun strokeということが多い)とは、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称である。本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがある。また、熱中症が原因で死亡する事もある。特にIII度の熱中症においては致死率は30%に至るという統計もあり、発症した場合は程度によらず適切な措置を取る必要があるとされている。また死亡しなかったとしても、特に重症例では脳機能障害や腎臓障害の後遺症を残す場合がある。

引用元:Wikipedia「熱中症」

日射病とは違い、室内でも発症するケースが多も多く、冷房をつけていない高齢者が室内で死亡するケースや冷房をつけていても死亡する例もあります。

ものすごく簡単に言ってしまうと「脱水と高体温と循環動態の変動」によるものとも言えますがそれに至るまでの過程として段階があります。

熱中症についてお話する前に、まずは人間が持っている「体温調節機能」についてお話します。

体温調節について

体温

人間は、恒温動物です。常に体温を一定に保つように調整しています。

冬場寒かったら震えることで筋肉を動かし熱を産生します。また、夏場暑かったら汗をかいてその気化熱で体温を下げようとします。

人間の体温はどこでも同じかと問われると違います。脳や内臓などの体の内部の温度を「深部体温」、体の表面の温度を「皮膚温」といいます。

「皮膚温」は手足など体の中心から離れるほど、室温などの影響を受けて低くなります。

冬場冷え性の人というのは身体の深部の体温を保持するために手足など身体の末端の末梢血管を閉じ、身体の中心の血管にのみ血液をまわすことで深部体温の維持に努めています。

また、夏場では手足などの末梢の血管を太く開くことで熱を放出し体温を下げようと動きます。

この「血管の開く、閉じる」という動きと血流が体温を調節する上で重要な働きをしています。

これらを理解すると、体温計を指で挟んで測っても意味がないことがわかりますか?

身体の末梢の皮膚温を測っても状況に応じて変動する温度だからです。

定番の脇の下で体温を測定する意味というのは「体温が変動しにくい深部体温を測るのが目的である」ということです。

測定部位としては、「直腸温(平均37.5℃)>口腔温・鼓膜温>腋窩温(平均36.5℃)」と一般的には言われています。

熱中症の分類について

では、ここからは熱中症の分類についてお話します。

熱失神

症状:めまい、立ちくらみ、中には突然の失神。体温は正常であることが多い。発汗。

直射日光の下での長時間の屋外活動や高温多湿の室内でも起きます。気温が上昇したことにより体温も上昇。体温を逃がすため血管を開き全身を血液が回ることで深部の血流量が低下。それに伴い血圧の低下、脳血流の低下により上記の症状が出現します。

熱疲労

症状:全身倦怠感、悪心、嘔吐、頭痛、口渇。発汗。

体温が上昇するようになると発汗をして気化熱で体温を下げようとします。下がらない体温に対しては汗をかき続けます。そうすると脱水症状が現れます。

暑い中での体調が優れないというのは熱疲労が起きている可能性があります。

熱痙攣

症状:手足をつる、筋肉の硬直、頭痛、悪心、痙攣。

体温を下げるための発汗。そしてその際の汗の成分の中には水分だけでなく塩分・ナトリウム(Na)が含まれています。そのため汗をかけばかくほど、体内から水分と塩分が喪失していきます。脱水症状に加え、低ナトリウム血症が現れます。

大汗をかいた後、スポーツの後などでシャツが汗の後を白くなっているのを見たことがある人もおられると思います。

Tシャツが白くなっており、「塩ふいた」なんて言うこともあると思いますが、本当に身体から「塩」が汗となって出ている証拠なのです。

熱射病

症状:体温が40℃以上まで上昇。発汗は見られず、皮膚乾燥。意識障害。

さらに体温の上昇が進み、体温調節中枢のある脳にまで影響が及ぶと高度の意識障害が生じます。この状態にまで及ぶと死の危険性のある緊急事態です。

早急に救急隊を要請し、即刻入院加療が必要です。脳へのダメージ次第では後遺症が残るケースもあります。

予防と対策

水分補給

結論からいえば、「冷却と補給」です。

上記の熱中症の過程を見てもられえればわかると思いますが全ての悪循環の根源は「高温」であることです。そして、高温に加えて体温も上昇することにあります。

冷房は気温に合わせて有効に使っていきましょう。また、冷房のない屋外で活動する際は日陰で休む、帽子や冷却タオルなどできる範囲での暑さ対策が必要です。

水分補給に関しては脱水の記事のときにもふれていますが、水だけの摂取だとナトリウムの補充ができません。水とナトリウムの両方の補充をしてください。

糖尿病をお持ちの方はスポーツドリンクですと糖分も多く入っているため高血糖やペットボトル症候群になる人もおられます。

発汗量や状況に応じて検討してください。

また、持病で高血圧や腎機能障害がある方は主治医と相談をしてください。経口補水液にはスポーツドリンク以上のナトリウムが入っています。ナトリウムの取りすぎによる高ナトリウム血症にも注意が必要です。

緑茶やアイスコーヒー、お酒で水分摂取を試みる方はそれぞれ利尿作用がある飲み物です。尿として水分を失ってしまっては元も子もないです。気をつけましょう。

そして、熱中症予防という観点から考えれば身体の冷却と水が飲めていれば予防ができます。汗をかいて身体から塩分がなくなることもありません。

「予防的に」とスポーツドリンクや経口補水液を取ると過剰摂取になることも懸念されます。

「熱中症になってしまったかも」と思ったときや、軽度の段階ではスポーツドリンクや経口補水液で身体を潤すのがベターかと思います。

熱失神のように脳への血流低下で具合が悪くなっている場合は横になり足を上げて血液を頭へ流しやすくすることで改善できることもあります。横になると気分が悪くなるようなケースでは難しいですが、横になっても大丈夫であれば足を上げることも検討してみましょう。

また、屋外では難しいかもしれませんがなるべく日陰の涼しいところへ移動し休みましょう。

体内からの発汗に頼らず、水をかける、浴びる、うちわ等で風を受けるなどして人工的に気化熱を使って体温を下げるのも効果的です。

実際、救命センターで勤務していた際は熱中症で搬送されてきた患者さんには霧吹きで水をかけて扇風機で体温を下げながら救急治療を施していました。

もしも氷やアイスノンなど身体を冷やせるものがある場合は首筋、脇の下、足の付根など太い動脈がある場所を冷やすと深部体温が冷やせるとされています。

手のひらや足の裏を冷やしても深部体温が冷やせないのは冒頭の方で説明した通りです。身体の奥の深部体温を冷やすイメージでアプローチしましょう。

おわりに

一番安心して飲めるのは水ですね。加えて塩キャンディーなどがあれば両方を充足させられます。どちらか一方ではなく両方です。

水分と塩分の両方を補充して、高温の中での無理な運動はやめましょう。

もちろん、室内でも十分に熱中症になる可能性もあります。遠慮せず冷房をつけましょう。

中には電気代がもったいないからと冷房を遠慮される方もいらっしゃいますが、脳を障害されてしまう方が治療費や介護費など損失は大きいと思います。

辛いときは「辛いと言う勇気」を持ちましょう。

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勇気と無謀は違います。自分の身体は自分が守りましょう。

そして、気をつけたいのは小さなお子さん。体温調節機能が大人ほど完成しておらず上手に身体から放熱できません。また、お年寄りの方は若い人ほど身体に水分を保持していません。

まわりの人間が気にかけましょう。危ないと思ったら救急隊を要請しましょう。

手遅れになる前のアプローチが大事だと思います。

環境省は熱中症予防情報サイトも開設しており普及啓発資料のダウンロードもできます。

LINK マニュアル・ガイドライン

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参考にして正しい知識を手に入れましょう!

暑い日が連日続きます。喉が乾いた時点で身体に水分が足りていない状態です。

定期的に水分補給をして夏を乗り越えましょう。

 

 

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