薬を飲めば治るってもんじゃない!「根治療法」と「対症療法」を理解しましょう

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あなたは薬を飲めば治るって安易に思っていませんか?
こんばんわ。病院で看護師をしているmasayan(@masayan382)です。

長く病院で働いていると、ある程度自分の中にデータが溜まっていきます。私の中のでは「薬を飲めばなんでも治るって思っている方」が非常に多いです。説明をすると、「え、そうなんですか?」っていう方もおられます。

今日は薬を飲めば何でも治るってもんでもないよ?って話をします。

「根治療法」と「対症療法」

根治療法」とは病気を完全に治すことを目的に行う治療のこと。
対症療法」とは病状の回復を目的に行う治療のこと。

病院では主にこの二本柱で治療を行います。同じ「治療」でも目的が違うということをご理解いただきたいのです。
具体例を出しましょう。

ケース1 虫歯

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あなたは虫歯で痛がっているとしましょう。
歯医者で虫歯を削る、抜くのが「根治療法」痛み止めを飲んでしのぐのが「対症療法」です。

違いがわかりますか?治療をすればその時は痛みを伴うかもしれませんが治してしまう、除去してしまえばそれで悩むことはなくなるでしょう。

しかし、痛み止めを飲んでる場合は薬効があるうちは痛くないかもしれませんが、薬効が無くなれば痛みを感じます。痛み止めを飲み続けていても虫歯が完治することはないでしょう。

ケース2 心房細動という不整脈

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これは心拍のリズムが不整となり血栓ができやすくなる不整脈です。血栓が脳に飛べば脳梗塞、心臓で引っかかれば心筋梗塞、肺に飛べば肺塞栓などの病気を引き起こす可能性があるものです。

適応次第ですが心臓の一部を焼くカテーテルアブレーションなら「根治療法」ワーファリン等の血液をサラサラにするお薬を飲み続けるのが「対症療法」となります。

カテーテルアブレーションは適応があるので全ての人ができるわけではありません。特にご高齢の方にはそこまでするのか?ということもあります。そのためお薬を飲むといい方が多いと思います。

メリット&デメリット

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それぞれに良し悪しがあります。

根治療法に関しては、根本から治してしまうのが目的ですから成功すれば症状が無くなります。ただし、リスクも伴います。これが手術となれば想像できますか?手術中に手術に耐えきれず亡くなってしまうこともあるかもしれません。術後の感染症で新たな症状が増えるかもしれません。完治するまでに労力を要するかもしれません。

対症療法に関してはその場をしのぐ感じです。その、対象となるものを受け入れることが必要になります。また、一度沈静化できても、再発するリスクがある場合も生じます。また、根治療法が確立されていないものや、年齢や状況によっては根治療法が選択できず対症療法しか選べないケースもあるかと思います。

まとめ

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病院へ行けばなんでも治ると思ってる方、薬を飲めば全て治ると思ってる方が意外と多いです。「痛み止め飲んでるんすけど、全然治らないんです」って言う患者さんもいます。

「痛み止め」は対症療法であって根治療法ではないのです。「原因が除去されないかぎり痛みは無くなりませんよ?」といつもやんわり、わかりやすく噛み砕いて説明することが多いです。

今後、何かしらの治療を受けたり、お薬を内服される際はこの薬を飲むことは対症療法なのか、根治療法なのかどうか考えてみてはいかがでしょうか?「治療」というものが見えてくることで、先行き見えぬ不安を拭うことができるかもしれませんよ。

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普段は看護師をしております。好きなものは日本史。特に古代史・平安・戦国・幕末が大好物です。都市伝説・フリーメイソンの話も大好きです。
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