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出雲大社の創建は神代!?古代より大国主大神が鎮座する縁結びの聖地

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出雲大社

今までに伊勢神宮熊野大社と格式の高い憧れていた神社を参拝することができました。

次に狙うなら…そうです。日本人なら一度は参拝したいところと言っても過言ではありません。

島根県は「出雲大社」です。憧れていた出雲大社。ようやく参拝できました。

今回は数年前になりますが、その当時の写真を使って全力で出雲大社をレポートしたく思います。

では、参りましょう。

出雲大社(いずもたいしゃ/いづもおおやしろ)とは!?

古代より杵築大社(きずきたいしゃ、きずきのおおやしろ)と呼ばれていました。

1871年(明治4年)に出雲大社と改称。正式名称は出雲大社サイトには「いづもおおやしろ」、出雲大社東京分祠サイトには「いずもおおやしろ」となっています。

「いずもたいしゃ」としての方が有名ですが、正式な読み方は「いづもおおやしろ」のようです。

創建はというと、「神代」にまでさかのぼります。歴史的には「出雲国風土記」に「杵築大社」として登場します。

出雲大社の主祭神は『大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)』で、「古事記」に記される国譲りの神話には、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲り、その時に造営された天日隅宮(あまのひすみのみや)が出雲大社の始まりといわれています。

見えてきたのは「相撲ノ始祖 野見宿禰神社」

出雲大社の摂社ということです。こちらは創建が2013年(平成25年)と非常に新しいです。

御祭神は野見宿禰命です。野見宿禰は、出雲国造(いずもこくぞう/出雲大社宮司家)の祖先神・天穂日命(あめのほひ)の14代後の子孫(13世の嫡孫)になるそうです。

野見宿禰命は日本書紀の「垂仁天皇紀」に登場する人物で、垂仁天皇の御前で執り行われた相撲大会で大活躍をして「相撲の神」としてその名を轟かせたそうです。

出雲大社の土俵

こちらに土俵もあります。

先日まで話題になっていた力士の事件がありましたが、平成27年6月8日に横綱力士の白鵬と日馬富士による「奉納土俵入りの神事」が殿舎の御前で執り行われております。

日本神話において、冒頭でも触れましたが高天原を治める天照大神が葦原の中つ国を治める大国主大神に国を譲れを迫ります。

大国主大神は息子に聞いてくれと逃げ腰。息子の一人、タケミナカタは天照大神の使いであるタケミカヅチと力比べをしようと提案。タケミカヅチがタケミナカタの手を握りつぶして投げ飛ばします。ビビったタケミナカタは逃走。

諏訪湖まで逃げるもタケミカヅチに追いつかれ殺されそうになります。そこで、ようやく観念し、国を譲ることとなります。

この時の力比べが相撲の起源とされ、神様同士の力比べが日本の国技となります。

ちなみに、残念な結果に終わったタケミナカタは諏訪湖の近く、諏訪大社で祀られています。

島根県から長野県まので逃走劇…。相当大変だったと思います。

絶対に立ち寄りましょう!祓社(はらいのやしろ)

出雲大社・祓社

身についた汚れを祓い清める「瀬織律比咩神」、「速開都比咩神」、「気吹戸主神」、「速佐須良比咩神」の四神が祀られています。

ここで穢れを払っていただいてから、出雲大社の拝殿へ参りたいところですが、ここで大事なお知らせ。

こと、出雲大社においては「2礼4拍手1礼」です。「2礼2拍手1礼」ではないのでご注意ください。

さらに進むと目立つものが見えてきます。

「ムスビの御神像」

ムスビの御神像

1986年(昭和61年)に寄進された像で「大国主神」の前に、「幸魂(さきみたま)」・「奇魂(くしみたま)」という「魂」が現れて、その「魂」を頂く時の場面を表現しているそうです。

ムスビの御神像

多くの参拝客が写真を撮っていました。

御慈愛の御神像

御慈愛の御神像

そしてこちら、かの有名な日本神話の「因幡の白兎」です。

因幡の白兎の話

大国主大神には、八十神(ヤソガミ)という大勢の兄弟がいました。何十人もをまとめて「八十神」と言います。

その八十神たちは因幡国とか言う所にに八上姫(ヤガミヒメ)という美しい女がいると聞き、みんながみんな自分の嫁にしようと思い、全員揃ってはるばる因幡へ求婚の旅に出かけました。

そのころ、島へと海を渡ろうとしていたウサギがいました。ウサギは、サメを騙してその背中を伝って島へと渡ろうとします。しかし、騙されたと気づいたサメによって、全身の皮を剥がされてしまいました。そこに通りがかったのが八十神ご一行。

八十神たちはウサギに「海水につかって風にあたれば治る」と嘘を教え、そのとおりに実行して、さらに痛がるウサギを見て笑っていたのでした。その後に通りがかったのが大国主大神です。

大国主大神は末っ子で、兄神たちにいつもいじめられていて、この時も付き合わされて一番後ろを歩いていました。

大国主大神はそのウサギに「真水で体を洗って、ガマの穂にくるまって寝ていれば痛みが無くなる。そうすればきっと毛も生えるよ。」と教えてあげます。するとウサギの痛みは治まり、そのウサギは大国主大神にこう言うのです。

「兄神たちは結婚できず、八上比売と結婚するのはあなたです。」と。そして見事に、大国主大神は八上比売命と結婚することになるのですと予言を残します。

やがて八十神たちは、目的地に到着。八上姫に結婚を申しこみますが、八上姫はそれを「私はあなた方ではなく、大国主命の元へ嫁ぎます」と八十神たちをはねのけるのでした。

そんな有名な神話を語っていると到着するのがこちらになります。

新垣内の入り口「銅鳥居」

出雲大社・銅鳥居

先ほども触れた「2礼4拍手1礼」に続いての注意点として、ここからは参拝順に特徴があります。

それは、ここからは反時計周りで参拝していってくださいということです。

なので、右手側からまわることになります。

こちらが拝殿

出雲大社・拝殿

大社造と切妻造の折衷した様式となっています。
屋根は銅版で、木曾檜材の木造建築です。建坪485.10平方メ-トル(約147坪)、高さ12.9メ-トルです。

出雲大社・拝殿は、1519年に出雲守護代の尼子経久によって建立されました。

しかし、その後、1953年に、不慮の火災で焼失。1959年(昭和34年)5月に寄付金を募り再建に成功しました。

出雲大社・拝殿

出雲大社・神楽殿の注連縄

大注連縄は、神楽殿の注連縄(長さ13m、太さ8m)に比べると半分程の長さとなります。神楽殿の注連縄はまた後程。

半分と言ってもこれでもかってくらい大きいです。

八足門(やつあしもん)

出雲大社・八足門

拝殿の裏側にあるのがこちら。「八足門」です。

この八足門の内側が出雲大社の御本殿となり、出雲大社の御祭神である「大国主大神」が御鎮座されています。

出雲大社・宇豆柱の跡

そして、足元にご注目!こちらの円の中にある3つの円。宇豆柱の跡です。

これは平成12年から13年の間に行われた出雲大社境内遺跡の発掘調査でスギの大木3本を1組で括りつけた巨大な1本の柱が発見されました。すなわちこの柱が過去、この八足門前の床の下に埋まっていたと言うことを示しているものです。

以前は、古来から伝わる巨大神殿が存在した証とされる「3本の柱が括りつけられた様子が描かれた絵図面」のみが現存しており、絵図面は捏造された偽物であり、巨大神殿はあくまで空想であると言われていました。

しかし、これらの発見により巨大神殿は空想ではなく実在したと評価が一転します。かつて出雲大社の御本殿が天をも貫く高層ビル並みの高さの巨大神殿であったと言う説が真実であると言う証拠に至っています。

LINK 中央ロビー展示「出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱」

是非、参拝された際にはこの足元の円の大きさを体験してみてください。そんな古代に超巨大な神殿を造ることができたのか??と神話ロマンを楽しめます。

個人的にはエジプトのピラミッドだって重機の無い時代の建造物ですからね、日本にだってそういうった謎めくものがあってもいいんじゃないかと思います。

反時計周りで本殿をくるり

出雲大社・東十九社

↑東十九社

神在祭の間(旧暦10/11~17)、集われた全国各地の神々の宿所となる社です。通常は全国各地の神々の遙拝所です。

というのも、一般に旧暦10月を「神無月」といいます。、これは全国神々が、1年に1度、目には見えない「神事」を司られる「大国主大神」おられる出雲大社に集う「神議(かみはかり)」がなされる故事に由来します。それゆえ、旧暦10月は出雲以外の場所は神様がいなくなる月ということで「神無月」。出雲地方では神さまがお集いになられる月なので「神在月(かみありづき)」とされています。

こちらの反対にある西側にも西十九社があります。

出雲大社・素鵞社仮拝殿

↑素鵞社(そがのやしろ)仮拝殿

出雲大社・釜社

↑釜社(かまのやしろ)

出雲大社本殿後面

そしてぐるっと回って後ろ側へ。

出雲大社裏

じつは個人的におすすめしたいのが出雲大社・本殿の裏の方です。

出雲大社・苔

なんといってもこの苔の美しさ。
苔好きにはたまらん緑です。

出雲大社拝殿側面

そして反対側へ。

出雲大社本殿・千木

本殿の屋根の上にあるV字型のものが「千木」というやつなのですが、神社好き、建築好きな人ならチェックを入れる部分かと思います。

祀っている神様が男か女かで削ぎ方が変わると言われています。

男性神なら外削ぎ(そとそぎ/外側が削られて真っ平ら)か女性神なら内削ぎ(うちそぎ/千木の上部が真っ平ら)です。

出雲大社は削ぎ。大国主大神は男性神ってことです。

出雲大社の本殿は大社造りという日本で一番古い神社建築様式とされています。

出雲大社拝殿

さぁ、これでぐるっと一周を終えました。でかいですね、出雲大社。なかなかのボリュームです。

そして、お隣、神楽殿へ

出雲大社大注連縄

これが噂の大注連縄!すごい迫力です!!
それもそのはず、長さ13.5m、重さ約4.5トン!日本一の大きさを誇ります。

出雲大社大注連縄

落ちてきたら、私死ぬな…。なんて思いながらくぐりました。

こちらでは祈祷や結婚式をはじめ様々な祭事行事が執り行われています。

おわりに

出雲大社拝殿

やはり出雲大社クラスになると見所も神話ゆかりのものも山ほどありますね。参拝してみるとその迫力たるやすごいものがあります。

ようやく参拝できた喜びは今でも忘れられません。また、参拝してみたいものです。

現在、飛行機の活躍もあり寝台特急が減少傾向にあります。そんな中今も大人気なのが「寝台特急 サンライズ出雲」です。

実は私も人生最初の寝台特急はサンライズ出雲かなぁ~なんて思っていたのですが、寝台特急はイギリスでデビューを飾ってしまいました。

今回は車で行ってしまったのでサンライズ出雲は次回の楽しみしようかと思います。

最近では縁結びにあやかろうと女性の参拝客が非常に多いそうです。
でも知ってるのかなぁ~、大国主大神は浮気をする神様でもあることを。

もちろん、相手は神様だから今の我々の価値観で測らなくてもいいとは思いますが。

今回は記事内にもいくつか神話の話も引き合いにだしています。

少し神話を知ってから出雲に行ってみると「コレはアレのことか」とより楽しめるかと思います。

出雲大社

所在地:島根県出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100
駐車場:あり
HP:http://www.izumooyashiro.or.jp/

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