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この「八本杉」の下で神話の怪物ヤマタノオロチの頭は今も眠っている

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まだまだ続く出雲巡り。実は前回の八岐大蛇公園はただカメラで遊んでいたわけではありません。

今回訪れるこの場所の前哨戦だった…のかもしれません。

ヤマタノオロチを退治した須佐之男命。ヤマタノオロチの腹から天叢雲剣を取り出して本当に終わりでしょうか?

いえいえ、ヤマタノオロチはここに眠っているようです。

ここがヤマタノオロチの首が眠る「八本杉」と呼ばれるところです。

八本杉とは!?

八本杉の由来

出雲神話での主役はなんといっても須佐之男命と八岐大蛇であるが、この八本杉は、その古戦場で、古事記にのっている八岐大蛇退治の物語には、須佐之男命がからだが一つで頭が八つ、尾が八つの大蛇を退治し、その八つの蛇頭をこの地に埋めて、八本の杉を植えられたところから、八本杉の名が起ったという。

現地案内板より

八岐大蛇伝説由来の地・八本杉

須佐之男命は八岐の大蛇を退治し、再び生き返って人々に危害を与えないように、八つの頭をこの地に埋め、その上に杉を植えられた場所です。そして、『我たのむ 人の恵みの杉飢えて 八重垣かこみ守る末の世』と詩を詠まれた地です

現地案内板より

それはそれは恐ろしい、人を喰らう八岐の大蛇。ひょっとしたら復活して再び人を喰らうかもしれませんからね。八つの首を切って埋めるしかないです。

そして、その上には杉を植える手間暇。なかなかに大変でしたね。

いざ、八本杉へ

中央には石碑がありました。

しかし、石碑よりも杉に興味があります。伝説上の代物にしては木が若いというか細いというか…。

もっと悠久の時を感じさせるようなごんぶとの杉の木をイメージしていたのでちょっと違う感が。

それもそのはず。この杉は、斐伊川の氾濫により何度も流失して、その度に補植され、現在の杉は明治6年(1873)に植えられたものだそうです。

それでも100年はこちらで育っていたんですね。大変に失礼いたしました。

実は須佐之男命は木の神様

なぜ須佐之男命は杉を植えたのでしょうか。実は知る人ぞ知る、木の神様だったりもするのです。

日本書紀にはこんな話があります。

スサノオが言うには、「韓郷の島には金銀がある。わが子が治める国に船がなかったら困るだろう」と。
そこで、スサノオ、ひげを抜いて放つと、そのひげが杉の木になった。胸毛を抜いて放つと檜に、尻毛は槙に、眉毛は樟になりました。

「杉と樟は、船を造るのによい。檜は宮を造るのに、槙は現世の国民の棺を造るのによい。たくさんの木の種を蒔いて育てなさい」

スサノオの子、イタケル、オオヤツヒメノミコト、ツマツヒメノミコトは木種を蒔きました。
その後、スサノオは熊成山(くまなりやま)を通って、とうとう根の国に入りました。

なんと須佐之男命の体毛が木になります。西遊記の孫悟空もビックリですね。さすが神様です。

「え、なんで杉じゃなくて檜じゃないんだよ?」と言われると何も言えないのですが、ヤマタノオロチの首を埋めたあと、木を植えたのは木の神らしくていんじゃないかな?と個人的に思ったmasayan(@masayan382)でした。

もしも島根に行かれる機会があれば是非こちらに立ち寄って、ヤマタノオロチ退治伝説に思いをはせてみるのも一興かと思います。

八本杉

所在地:島根県雲南市木次町里方507−5

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