須佐之男命に櫛にされた稲田姫を祀るのは奥出雲にある稲田神社

神話の聖地、出雲巡りはまだまだ続きます。先日の須佐神社でもそうでしたが、出雲といえば須佐之男命です。

須佐之男命というと、天皇家の祖先にあたる天照大神の弟神です。出雲に降り立つと八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に苦しむ稲田姫命とご両親。

八岐大蛇を退治すると稲田姫を嫁にする条件を取り付けます。その後、酒で酔った八岐大蛇を打ち取る須佐之男命。

八岐大蛇を退治すると、その体内から「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」が出てきます。これが後に「草薙の剣」と名前が変わり、日本の天皇に代々伝わる三種の神器となります。

そして、三種の神器を求めて後に平家と源氏が争うわけですがそれはまた別のお話しということで。

話を戻して、須佐之男命の奥さんになる稲田姫。彼女を祀る神社に今回は参拝します。

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奥出雲にある「稲田神社」です。

 
 

稲田神社とは!?

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稲田神社の起源を示す最古の年号が神社の棟札に記された元禄15年(1702)。神社起源は不詳ですが、小さな祠を建てたのが始まりと言われています。 現在の社殿は昭和13年に小林徳一郎翁(明治3年~昭和31年)の寄進です。

御祭神は稲田姫です。

一応、HPに準じて「稲田姫」と表記していますが、私の中では「クシナダヒメ」と理解しています。

『古事記』では櫛名田比売、『日本書紀』では奇稲田姫と表記するされています。

 

ヤマタノオロチ退治伝説

高天原を追放されて出雲に降り立った須佐之男命は、ヤマタノオロチという怪物に毎年娘を食われているアシナヅチ・テナヅチの夫婦と、その娘のクシナダヒメに出会います。

話によると、もうじき最後に残った末娘のクシナダヒメも食われてしまう時期なのだ悲しむ両親。須佐之男命は、クシナダヒメとの結婚を条件にヤマタノオロチの退治を申し出ます。

クシナダヒメはすぐに須佐之男命の神通力によって変形させられ、小さな櫛に変えられてしまいます。そして櫛として須佐之男命の髪に挿しこまれます。

クシナダヒメを頭に挿した須佐之男命は、十束剣によってヤマタノオロチを退治に成功。

ヤマタノオロチを退治した後、スサノオはクシナダヒメと共に住む場所を探して、須賀の地に宮殿を建てたという話。

『日本書紀』の記述のように「奇し稲田(くしいなだ)姫」すなわち霊妙な稲田の女神と解釈されます。「クシになったヒメ→クシナダヒメ」という言葉遊びであるという説があるそうです。

個人的にはクシナダヒメと呼びたいですが、一応HPに準じてここは「稲田姫」で統一します。

いざ、稲田神社へ

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当時はまだ雪が残っている時期でした。

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大変に立派な神社です。

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やはり島根県の神社は出雲大社が脳裏をよぎるくらいに注連縄が太いです。力強さを感じてしまいます。

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朝イチで参拝したので参拝客はいませんでしたが、造りは力強く非常に素敵でした。
これが寄進だといのがすごいですね。

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幣殿が修繕中でした。

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本殿の千木は内削ぎ。女性神を祀っているということですね。

境内にある石像

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こ、これは…。まさか…稲田姫?

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こ、これは…。まさか、須佐之男命?

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この差は一体…なに??

おわりに

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途中でも触れました、櫛にされた稲田姫⇒クシナダヒメ。絵馬は櫛型になっているのがミソです。

実はもう一つ面白い話があります。

稲田姫のご両親がそれぞれ手摩霊(テナヅチ)・足摩霊(アシナヅチ)。「手足を撫でる」意味を持つ事から「撫でるように大事に育てられた姫」との解釈もあり、倭撫子(やまとなでしこ)の語源とされているとか。

天照大神の弟神・須佐之男命が見染めた倭撫子・稲田姫。大事にお祀りされる理由がそこにはありました。

境内には「姫のそば ゆかり庵」というお蕎麦屋さんもあり、女性には人気なのだとか。私も食べようかと思っていたのですが参拝が早すぎて開店前だったので断念。次回は開店時間中に参拝してみたいなと思っています。よろしければ合わせて立ち寄ってみてください。

LINK 稲田神社・姫のそば ゆかり庵

稲田神社

所在地:島根県仁多郡奥出雲町稲原354
電話:0854-54-2260 – 奥出雲観光協会
駐車場:あり
HP:http://www.inatahime.jp/

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 by masayan

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普段は看護師をしております。好きなものは日本史。特に古代史・平安・戦国・幕末が大好物です。都市伝説・フリーメイソンの話も大好きです。 休日は寺社、城、史跡巡りを主にしております。