まだまだ続く奈良県明日香村シリーズです。
今回訪れる場所は名作漫画「三つ目がとおる」でも登場する謎めくスポットです。
【酒船石遺跡】です。
観光名所としても名を馳せる酒船石遺跡です。
酒船石遺跡(さかふねいしいせき)とは!?
酒船石遺跡(さかふねいしいせき)は、奈良県明日香村岡にある、いくつかの石造物からなる遺跡。
以前から知られている酒船石に加えて、平成12年(2000年)の発掘で発見された亀形石造物と小判形石造物および周辺の遺構を含めて酒船石遺跡と呼ぶようになった。この命名は明日香村教育委員会によるが、研究者の間では酒船石と亀形石造物との関連性を疑う意見も強く、この名称は適当ではないとの意見も存在する。
この遺跡は、田身嶺(多武峰:とうのみね)にあった両槻宮の一部、あるいは両槻宮への入り口施設とする見解が有力視されている。引用元:Wikipedia「酒船石遺跡」
石でできた建造物ということです。当時石を削るなどの加工はなかなかに大変だったと思うのですが、こうして残っているというのもすごいです。
いったいどんな用途で使用していたのかが気になるところ。
いざ、酒船石遺跡へ
場所は奈良県立万葉文化館のすぐ裏手になります。
すぐ横には酒船石への矢印があり、それに従い進みます。
なんと美しい竹林。
京都の嵐山にも負けていないんじゃないかと個人的には思いました。
↑酒船石遺跡は日本書紀に登場している可能性が高いそうです。
史跡 酒舟石
そして到着。
これが噂の酒船石!!
でかい。そして結局どんな用途で使うものなのでしょうかね。
幅は2.3メートル、長さは5.5メートル、厚さ1メートルの細長い花崗岩。
この溝はどういう意図で彫られているのでしょうか。
この得体のしれない石造物。なんのために造られたのか。いまだ定説はないが、おおむね円形の凹所に液体を溜め、細い溝に流すというところは諸説一致しているようだ。問題は何を流したのか。
酒の醸造に使用されたという説から酒船石と呼ばれているが、他に油を搾ったとする説、ゾロアスター教の薬酒(ハオマ)を作ったとする説、辰砂(水銀朱)を製造したとする説、犠牲の血を流す台とする説、水占(みなうら)を行ったとする説、曲水の宴の遺構とする説。などがある引用元:酒 船 石 遺 跡
いろいろな仮説はあるようですが決めてに欠けるようです。
日本書紀にも該当される遺跡であるとされている謎の酒船石。
そして、冒頭でもふれた「三つ目がとおる」。
LINK 三つ目族・写楽保介の名推理!?「飛鳥奇石群(1)酒船石(さかふねいし)」【奈良】 | 日本珍スポット100景
↑引用させていただきました。
私が尊敬する五十嵐先生の日本珍スポット100景で取り上げられていました。
話を戻します。
そうです。手塚治虫先生の名作漫画「三つ目がとおる」でこちらは登場しています。
「三つ目がとおる」とは!?
古代の人類「三つ目族」の末裔で自称「悪魔のプリンス」写楽保介(しゃらく ほうすけ)が、親友の和登千代子(わと ちよこ)と共に、様々な事件に遭遇し、解決していく伝奇SF漫画。超古代文明など1970年代のオカルトブームが反映されている。またストーリーの魅力として、古代遺跡に手塚独自の解釈があてられていることが挙げられ、例えば酒船石は古代人が奴隷を服従させるための薬の精製器具であるとしている(「酒船石奇談」)。原作漫画には、一話読み切りの短編のほか、複数話にまたがる所謂「長編」があり、この「長編」ではさらにスケールの大きな冒険が展開される。
幼少期の頃はこの漫画にでてくる呪文を唱えたりと懐かしい記憶が蘇ります。
はたしてこの遺跡の目的とはなんだったのでしょうか。
現在挙げられている仮説の中に真実があるのでしょうか。
はたまた「三つ目がとおる」の主人公・写楽保介の推理が真実なのでしょうか。
謎は深まるばかりです。
是非、「三つ目がとおる」と合わせて謎の遺跡・酒船石遺跡を楽しんでいただければと思います。
明日香村にはまだこんな伝説の場所があります。
合わせて読みたい 亀石伝説!奈良県明日香村の亀石が西を向いた時、奈良は泥の海に沈む
酒船石遺跡
所在地:奈良県高市郡明日香村岡
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