前回の続きと参りましょう。
せっかく京都の世界遺産・上賀茂神社を満喫したなら合わせて訪れたいのがこちら。
【下鴨神社】です。
すでに風格が感じ取れるたたずまいです。参りましょう。
下鴨神社(しもがもじんじゃ)とは!?
賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社であり、両社は賀茂神社(賀茂社)と総称される。両社で催す賀茂祭(通称 葵祭)で有名。
本殿には、右に賀茂別雷命(上賀茂神社祭神)の母の玉依姫命、左に玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀るため「賀茂御祖神社」と呼ばれる。金鵄および八咫烏は賀茂建角身命の化身である。
境内に糺の森(ただすのもり)、御手洗川、みたらし池がある。
神社は2つの川の合流点から一直線に伸びた参道と、その正面に神殿、という直線的な配置になっている。
ちなみに、下賀茂社改め賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)はユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されています。
山城国風土記によると、玉依媛命が賀茂川の上流から流れてきた丹塗りの矢を拾われて、床に置いていたところ懐妊し、誕生したのが賀茂別雷大神とされています。
したがって、上賀茂神社のご祭神である賀茂別雷大神の「お母さん」と「おじいちゃん」が下鴨神社に祀られているのです。
いざ、下鴨神社へ
朱色の鳥居が眩しい神社です。
↑中門。とても立派な造りです。それもそのはず、重要文化財に指定されています。
東本殿には上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命(カモワケイカヅチのミコト)の母である玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)が祀られています。
西本殿には玉依姫命の父で、日本神話で八咫烏に化身したとされる賀茂建角身命が祀られています。
そして、気になる手前にあるのがこちら。
↑言社(ことしゃ)と言う七つのお社があって、それぞれが生まれ年の守護神とされています。
巳・未歳の守護神は一言社(東社)大国魂神(おおくにたまのかみ)
午歳の守護神は一言社(西社)顕国魂神(うつしくにたまのかみ)
子歳の守護神は二言社(北社)大国主神(おおくにぬしのかみ)
丑・亥歳の守護神は二言社(南社)大物主神(おおものぬしのかみ)
卯・酉歳の守護神は三言社(北社)志固男神(しこおのかみ)
寅・戌歳の守護神は三言社(中社)大己貴神(おおあなむちのかみ)
辰・申歳の守護神は三言社(南社)八千矛神(やちほこのかみ)
感の良い方ならピンときたことでしょう。全て、出雲大社でおなじみの「大国主」のお名前なんです。
じゃぁ、なんで全てを一つの社にしなかったのでしょうか。何か意図があるんでしょうねきっと。
↑舞殿
京都のお祭りでも有名な葵祭の当日は、ここで勅使が祭文を神に捧げるほか、日本最古の歌舞といわれる「東遊」の舞が奉納されます。是非見てみたいものです。
そして美しくそびえ立つ楼門。
続いては下鴨神社の押さえておきたい見所へ。
そして、見所の井上社(御手洗社)
橋を越えて向かうのがこちら。
井上社(御手洗社)
御手洗社(みたらししゃ)・井上社(いのうえしゃ)は起源が明確ではないとのこと。
ちなみに井上社の名称は井戸の井筒の上に祀られていることに由来しているとか。
御手洗社は祓戸四神の一神で、災厄抜除の女神である瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)を祀っています。
御手洗池の南庭では、斎王が禊をしていたそうです。
御手洗池に湧き出る水泡を象ったものが「みたらし団子」の起源であり、発祥の地と伝えられています。
相生社(あいおいのやしろ)
2本の木が途中から1本に繋がった「連理の榊」と呼ばれる神木があります。
こちらは京都屈指の縁結びの神として有名なのです。
御祭神は神皇産霊神(かむむすびのかみ)です。
古くから縁結びの神様として知られています。ちなみにめでたいことを「相生」というのはここから始まったといわれているとか。
↑こちらが「連理の榊」です。ちなみにこちら、四代目だそうです。
参考下鴨神社-相生社
↑非常にわかりやすかったのでよろしければご参照ください。
さざれ石
日本国民なら知っていることでしょうが、「君が代」にうたわれている「さざれ石」です。
意味としては、「ちいさな石」という意味です。
さざれ石は年とともに大きく成長し、岩になると信じられている神霊の宿る石のこと。
そのため下鴨神社に限らず、いろんな神社などにもあったりします。
さっすが世界遺産の下鴨神社。けっこう満腹になるくらいのボリュームです。
実際、境内は広く見て回るだけでもなかなかの時間を要します。
余裕をもって参拝したいところです。
下鴨神社
所在地: 京都市左京区下鴨泉川町59
電話:075-781-0010
駐車場:自家用車200台分 200円(30分)
HP:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
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