今回訪れるのは奈良県は吉野。桜の名所として有名なのですが歴史も豊富に揃っております。
自然が豊かなため絶景に目を奪われがちですが、歴史にも目を向けるともっと楽しめます。
歴史の教科書にも登場する、「後醍醐天皇」や「南北朝」なんかの話の舞台です。
では参りましょう。【吉野神宮】です。
吉野神宮とは!?
南朝の後村上天皇は、父の後醍醐天皇が延元4年(1339年)に崩御した後、その像を吉水院に安置した。以降、仏教式の供養が行われていたが、明治時代に入って神仏分離により明治6年(1873年)に吉水院を後醍醐天皇社という神社に改めた。2年後に吉水神社と改称して後醍醐天皇を祭神とする神社となった。このとき太政官政府は官費(国費)で別の神社を創建する考えを表明したが、そのまま棚上げになって時が経った。
明治22年(1889年)6月22日に、後醍醐天皇を祀る官幣中社吉野宮の創建が、明治天皇の意向で決定した。明治25年(1892年)に社殿が竣工して、吉水神社から後醍醐天皇像を移して遷座祭が斎行された。明治34年(1901年)に官幣大社に昇格し、大正7年(1918年)に吉野神宮に改称した。
引用元:Wikipedia「吉野神宮」
奈良県の吉野山は後醍醐天皇ゆかりの地なのです。上記に出てくる吉水神社はこれから訪ねます。
…が、今回は吉野神宮です。
いざ、吉野神宮へ
駐車場に車を置いて向かいます。
それはそれは立派な鳥居を見上げながらくぐります。
御祭神は後醍醐天皇です。
見上げる形の狛犬さんです。凛々しいです。
拝殿を目指します
社殿は昭和7年(1932)の改築されています。本殿、拝殿などは全て檜造りとのこと。
近代神社建築の代表作として高く評価されています。中に入る前から既にその美しさが見え隠れします。
神門をくぐって中へ。
外拝殿です。大変に大きい造り。圧倒されてしまいます。
そして、内拝殿。
御由緒
吉野神宮のご祭神は、建武中興の御偉業をなし遂げられた後醍醐天皇です。今を遡る650年昔、理想に燃え、邁進せられた第96代後醍醐天皇はまさに激動の時代を生き抜かれた行動派天皇と申せましょう。そのご活躍ぶりは「太平記」に詳しいところですが、その御志は、江戸幕末の尊皇攘夷運動にも大きな影響を与え、明治維新として結実したといわれています。一方、後醍醐天皇はご幼少の頃より学問の研鑽に御心を注がれ、また、歌道についても格別ご堪能で、文化面に深くご修養をつまれました。さらに、神道をはじめ、真言、天台、禅等の奥義も極められました。従って、吉野神宮への参詣は、後醍醐天皇の御偉徳を偲び、ご祭神の広大無辺な御神徳に触れることになると申せましょう。
吉野神宮は、明治22年に創立され、同25年の御鎮座祭には明治天皇の勅使が参向されました。また後村上天皇の勅命で刻まれ吉水神社(吉水院)に祀られていた後醍醐天皇の御尊像が、550年を経て吉野神宮の本殿に遷座奉鎮せられました。現在の社殿はその後の御造営で、昭和7年に竣工しました。2万7千坪の森厳な境内に、流れ造りの本殿、入母屋造りの拝殿などが美しく調和し、「玉骨はたとひ南山の苔に埋まるとも、魂塊は常に北闕の天を望まんと思ふ」と都に思いを寄せられた後醍醐天皇の御心を偲び、京都に向かって、北向きに建てられているのが印象的です。また、拝殿右に並ぶ摂社には建武中興に功績のあった日野資朝卿、日野俊基卿らの忠臣をお祀りしています。引用元:境内案内板
後醍醐天皇というお方はとても波乱万丈な人生を歩まれた方です。その逸話というのは平成の世にも語り継がれ、歴史の教科書にも記載されるほどです。
合わせて読みたい 南北朝時代の英雄、後醍醐天皇が眠る勅願所・如意輪寺
↑の記事で後醍醐天皇について説明しています。興味がおありでしたら是非ご覧ください。
続いて摂社へ。
御影神社 贈従二位 藤原資朝卿、贈従三位 藤原俊基卿
船岡神社 贈従三位 児島高徳卿、贈正四位 児島範長朝臣、贈正四位 櫻山茲俊朝臣
瀧櫻神社 贈正四位 土居通増朝臣、贈正四位 得能通綱朝臣
御由緒
近代日本の繁栄の基は 明治維新にあり。明治維新の 根源は後醍醐天皇の建武 中興と吉野朝の歴史に ありといわれます。
それ故に明治の御代と共に 後醍醐天皇を祭る吉野神 宮を初め、鎌倉宮湊川神社 など建武中興関係の皇族 忠臣を祭る官幣社が十五社 御創建になりました。
正面の三社には格別の御功 臣でありながらこれら官幣社に 祭られていない方々をお祭り 申上げております。引用元:境内案内板
綺麗に三社並んでおります。
摂社といえどもすごく厳かな造り。漂う美しさは心癒されます。
摂社の本殿・拝殿4棟も2010年に登録有形文化財に登録されています。これらを文化財にせず、何を文化財とするのか。納得の仕上がりです。
おわりに
後醍醐天皇とは鎌倉幕府を倒した中心人物の一人。それまでは何度も苦難の連続でそれをはねのけて革命を起こした人物です。
鎌倉幕府を倒した後もあれやこれやと大変だったようですが、その舞台ともなる吉野。
歴史秘話が溢れる吉野シリーズもいよいよ開幕となります。
これでもかってくらいご後醍醐天皇が出てきますがゆかりの地なので合わせてCHECKしてください!
吉野神宮
所在地:〒639-3115 吉野郡 吉野町吉野山3226
電話:0746-32-3088
駐車場:無料 (午前8時30分~午後5時) 但し、駐車は1時間以内
HP:http://www.naranet.co.jp/yoshinojingu/
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