まだまだ神戸周辺を探索します。もちろん現在のシリーズ「清盛さん巡り」です。
平清盛さんがいっとき京都から都を移した場所。それが兵庫県の神戸市です。
「福原京」と名付けられたその都の跡はわずかにですが残っています。
今回訪れる「能福寺」には「兵庫大佛」があるのです。
なにより、「平清盛さんのお墓」もあります。見どころたくさんの気配プンプンですね。
是非、拝見したく思い訪れた次第です。
では、参りましょう。
能福寺(のうふくじ)とは!?
寺伝では805年(延暦24年)に最澄(伝教大師)により能福護国密寺として創建されたとされており、日本最初の密教教化霊場と称する。
平清盛所縁の寺としても知られており、1180年(治承4年)には福原京遷都計画にともなって平家一門の祈願寺に定められたことで、大伽藍が建設され大いに栄えた。その後、1341年(興国2年/暦応4年)に兵火で七堂伽藍全てを焼失したが、1599年(慶長3年)に長盛法印が再興したという伝がある。引用元:Wikipedia「能福寺」
治承4年(1180年)6月、福原遷都が行われると大いに栄え、「福原寺」とも呼ばれていたそうです。
いざ、能福寺へ
さ、車を駐車場へ置いて参ります。
そして、さっそく見えましたね。今回の目玉。「兵庫大仏」です。
兵庫大佛(ひょうごだいぶつ)とは!?
1891年(明治24年)に豪商・南条荘兵衛の寄進により大佛が建立されたのがこちらの巨大な大佛さま。
こちらの大佛さまは1944年(昭和19年)に金属類回収令で国に供出されるまで日本三大大仏の一つに数えられていたそうです。
初代・兵庫大佛は明治24年(1891年)、豪商・南条荘部衛の寄進により建立。
昭和19年(1944年)、第二次世界大戦中の金属回収令により没収されました。
現在のものは平成3年(1991年)に再建されました。つまりは、「2代目・兵庫大佛」ということです。
毘廬舎那仏(光明遍照)像で、像重量約60t、像高11m、蓮台と台座を含めると高さ18mになる巨大な坐像です。
うん。確かにでかい!
しかし、大佛さまが雨ざらしというのが個人的にどうも…。
屋内に入れて差し上げたいという気持ちが湧いてきてしまいます。
岐阜大仏の記事で表を作っていたのでこちらの神戸大仏もエントリー。
下記をご参照ください。
奈良 | 鎌倉 | 岐阜 | 兵庫 | |
像高(m) | 14.98 | 11.35 | 13.68 | 11 |
まぁ、大仏さんって大きさじゃないと思うんですけどね。
一応、比較がしやすいようにということで。
能福寺 平相國廟(のうふくじ へいしょうこくびょう)
こちらには「将軍平清盛校墓所」と掲げられています。
大仏さんにばかり目を奪われがちですが、こちらも目玉。
平清盛八百年忌を記念して作られた平相国(太政大臣の唐名)廟があります。
中央に清盛塚を模した十三重石塔が祀られています。
向かって右側に円実法眼の宝筐印塔と左側に忠快の九重石塔が合祀されています。
養和元年(1181年)に平清盛が京都で没したおり、能福寺初代住職の円実法眼が清盛の遺言にのっとて遺骨を首にかけて、福原に持ち帰って納められたと伝えられています。
しかし、遺骨の所在については諸説があって確定されてはいないんだとか。
ここにこれただけでも嬉しいかぎりです。
まさに、平家ゆかりの地ともいえる「能福寺」。
神戸に足を運ばれる際には是非こちらもどうぞ。
能福寺
所在地:神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
駐車場:あり
電話:078-652-1715
HP:http://nofukuji.jp/
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