人は生まれてから多くの人に出合います。
そこには「縁」という目に見えない不思議な力で引き寄せられているという考え方があります。
多くの人は良縁に恵まれたいと願い、また、異性との巡り合わせを寺社仏閣で願う人もおられます。
しかし、「縁」には良いものもあれば悪いものもあります。
「悪縁を切り、良縁に恵まれたい」そう願う方が足しげく通う神社が京都にはあります。
今回ご紹介するのは「悪縁を断ち切ることができる」とされている【安金比羅宮】です。
参りましょう。
安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)とは!?
都名所図会巻之三「安井光明院観勝寺」によれば、真言宗の僧侶の大円法師が参籠した際に崇徳上皇の尊霊が現れて往時の趣を示したので、後白河法皇に奏達したところ、詔が下って崇徳上皇の尊霊の鎮魂のために堂塔を建立して仏堂に准胝観音を本尊として祀り、奥の社には崇徳天皇を祀るとともに、金毘羅権現・源三位頼政を合祀し、安井の金毘羅と称したとあり、「崇徳帝・金毘羅は一体にして和光の塵は同じうして擁護の明眸を… 利生霊験いちじるし」と記されている。
明治維新の後、蓮華光院を廃して「安井神社」と改称し、更に「安井金比羅宮」と改め現在に至っています。
地元の方々からは「安井の金比羅さん」の名で親しまれているそうです。
いざ、安井金比羅宮へ
くっきりタイプの狛犬さんでした。
参道を抜けていきます。
そして拝殿へ
御祭神は崇徳天皇、大物主神、源頼政です。
治承元年(1177年)、崇徳上皇の自筆の尊影が奉納された藤寺観音堂に大円法師が参拝した際、崇徳上皇の霊が現れたことから、後白河法皇の詔によって建治年間(1275年 ? 1277年)に光明院観勝寺が建立されたのが安井金比羅宮の起こりとされています。
とても重厚感のあるどっしりとした拝殿です。神社らしくて素敵です。
そして有名な、「縁切り縁結び碑」
この安井金比羅宮の目玉がこちらです。
御祈願の方法は、まずご本殿に参拝します。
次に「形代」に切りたい縁・結びたい縁などの願い事を書き、「形代」を持って願い事を念じながら碑の表から裏へ穴をくぐります。
これでまず悪縁を切り、次に裏から表へくぐって良縁を結びます。
そして最後に「形代」を碑に貼って下さい。
そう思っていると次から次へと女性がくぐっていました。
多くの人が頼りにしているんだなと思いました。
おわりに
「悪縁を切り良縁を結ぶ」思いのほか、人との縁を切りたいのかと思っていましたが、「酒」、「タバコ」、「ギャンブル」などとも縁を切りたいと祈願されている方もおられました。
ただ、やっぱり「悪い男と縁が切れますよう」に的な女性の絵馬が多かったです。
なかなか他所の神社では見られない人の闇的なものが垣間見れる神社でした。
そして、冒頭ではあえて触れなかった参道沿いにあるラブホテル。
「神社で縁を切ってきたら、新しい縁と結ばれよ」ってか。
全てにおいて斬新でした、安井の金比羅さん。
安井金比羅宮
所在地: 京都府京都市東山区 東町大路松原上る下弁天町70
電話:075-561-5127
HP:http://www.yasui-konpiragu.or.jp/
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