今回は奈良の世界遺産をご紹介します。
奈良ではとっても有名な【元興寺】です。
南都七大寺の1つに数えられる寺院でその由緒や歴史なんかも素晴らしいお寺です。
では、参りましょう!
元興寺(がんごうじ)とは!?
元興寺(がんごうじ)は、奈良市にある、南都七大寺の1つに数えられる寺院。蘇我馬子が飛鳥に建立した、日本最古の本格的仏教寺院である法興寺がその前身である。法興寺は平城京遷都に伴って飛鳥から新都へ移転し、元興寺となった(ただし、飛鳥の法興寺も元の場所に残り、今日の飛鳥寺となっている)。
引用元:Wikipedia「元興寺」
以前、当ブログでも取り上げた奈良の飛鳥寺の後身となります。
日本最古の仏像「飛鳥大仏」が鎮座する飛鳥寺は蘇我馬子が建立した古寺
↑よろしければこちらもご参照ください。
ちなみにですが、飛鳥にある寺を「法興寺」「本元興寺」、平城京の方の寺を「元興寺」と称しています。
「法興」も「元興」も、日本で最初に仏法が興隆した寺院であるとの意味があるそうです。
いざ、元興寺へ
近鉄奈良駅・JR奈良駅から徒歩で行ける距離にあります。
歴史あるお寺が放つ風格がにじみ出てます。
こちら「東門」。
写真で見るとわかりにくいのですがここで、アレ?っと違和感を感じる方もおられるはず。
「寺院」は「南門」が「正門」ですが、「元興寺極楽坊」の場合、極楽浄土へ向かう「極楽の東門」ということで、「東門」が正門となり、信者の方は阿弥陀の西方極楽浄土に向かって入ることになります。
さらに言うと、東大寺の門を移築したものだそうです。
極楽堂
門をくぐり入ると目の前に見えてくるのが「極楽堂」
屋根の瓦がとても綺麗です。
こちらの極楽堂。
「智光曼荼羅」はこちらでまつられていたため、「曼荼羅堂」とも呼ばれていました。
元興寺伽藍は消失し現在はありません。
現存するのは本堂と禅室ということです。
ちなみに、この色のついた瓦は古代瓦です。
「行基葺」(ぎょうきぶき)」という特殊なものだそうです。
元興寺の前身にあたる飛鳥寺改め、法興寺創建当初の軒平瓦が流用されています。
…ということは、約1400年前のものということですかね。今なお健在というのもすごい話です。
浮図田
浮図田とは石塔・石仏(浮図)類を田圃のごとく並べた中世の供養形態を示しています。
石塔・石仏群がずらり。すごい光景です。
尽きない見どころ
↑こちらは「弁財天」
↑こちらが「かえる石」
かえる石(大阪城の蛙石)
江戸時代の奇石を集めた「雲根志」に載せられている大阪城の蛙石である。
河内の川べりにあった殺生石だった様だが、後に大綱秀吉が気に入って大阪城に運び込まれたという。
淀君の霊がこもっているとも云い、近代には乾櫓から堀をはさんだ対岸隅にあった。
大阪城にあった頃は堀に身を投げた人も必ずこの石の下に帰ると言われた。
ご縁があって、この寺に移され、極楽堂に向かって安置された。
福かえる、無事かえるの名石として、毎年七月七日に供養される。
人々から恐れられていた蛙石は、第二次世界大戦中、行方不明になっていたそうです。
しかし、昭和33年にご縁があってこの寺に安置されるようになったのだとか。
人々から恐れられる石が運ばれてくる「ご縁」というのも気になるところ。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
見どころ満載の世界遺産・元興寺。
ここに限った話ではないですが、やはり今なお生きている歴史ってやつに触れられる、感じることができるというのは歴史、寺社好きにはたまらないところだと思います。
奈良にはどうしても東大寺や春日大社、法隆寺などの有名なところがひしめき合っているため、元興寺は少し弱い印象かもしれませんが、是非奈良に足を運ばれた際は立ち寄っていただきたいろころです。
また、「地蔵会万灯供養」というのが毎年夏に行われておりとても綺麗だと評判ですよ。
元興寺
所在地:奈良市中院町11
電話:0742-23-1377
駐車場:普通車20台 無料
HP:http://www.gangoji.or.jp/tera/jap/link/link.html
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