今回は当初、京都のとあるところへ向かっていたのですが、その前に立ち寄ったこちらをご紹介。
けっこう面白いお寺だったのでお寺が好きな方でしたら是非チェックしてほしいところです。
それがこちら!
「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」です。
この付近が「六道の辻」とされています。それゆえか通称は「六道さん」だそうです。
なんと、こちらのお寺とあの世には繋がっているとかどうとかって話なんです。
では、参りましょう。
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)とは!?
この寺の所在地付近は、平安京の火葬地であった鳥部野(鳥辺野)の入口にあたり、現世と他界の境にあたると考えられ、「六道の辻」と呼ばれた。「六道の辻」は五条通(現在の松原通)沿いの六道珍皇寺門前やその西方の西福寺付近とされている。
創建は延暦年間(782年?805年)とされ、開基は、奈良の大安寺の住持で弘法大師の師にあたる慶俊とされるが、異説として空海(「叡山記録」ほか)や小野篁(伊呂波字類抄・今昔物語集)などとする説のほか、かつてこの地に住した豪族鳥部氏の氏寺(鳥部寺、宝皇寺)がその前身であるともいう。引用元:Wikipedia「六道珍皇寺」
六道珍皇寺の前に「六道の辻」とも大きく表記されています。
意味合いとしては「六道へ通じる道の分かれ道」とのこと。
では、六道とは何か?
六道とは!?
[aside type=”normal”]「六道」とは、仏教の教義でいう地獄道(じごく)・餓鬼道(がき)・畜生道(ちくしょう)・修羅(阿修羅)道(しゅら)・人道(人間)・天道の六種の冥界をいい、人は因果応報(いんがおうほう)により、死後はこの六道を輪廻転生(りんねてんせい)する(生死を繰返しながら流転する)ということです。[/aside]
そして六道珍皇寺が、この六道の分岐点であり、この世とあの世の境目ということですね。
昔からこのあたりが「冥界への入口」とも信じられてきた歴史があります。
六道珍皇寺・地蔵堂
六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩さまというのが地蔵菩薩さま。
六道珍皇寺にはもってこいですね。
そして六道珍皇寺・本堂へ
中は写真禁止だったので撮影はできませんでした。
曼荼羅を見ながら住職さんからのお話しを聞きます。
お話しの内容としてはやはり「六道」に関すること。
人は亡くなると三途の川を渡り、閻魔大王の裁きを受け、六道に割り振られるというようなお話しでした。
それと、「小野篁」に関する話です。
小野篁(おののたかむら)とは!?
小野 篁(おの の たかむら、延暦21年(802年) – 仁寿2年12月22日(853年2月3日))は、平安時代前期の公卿・文人。 参議・小野岑守の長男。官位は従三位・参議。異名は野相公、野宰相、その反骨精神から野狂とも称された。
引用元:Wikipedia「小野 篁」
そして、その小野 篁のこんなお話しがあるのです。
篁は母親の霊に会いたい一心で井戸から地獄へ行きました。そこで餓鬼道に堕ちて苦しんでいたお母さんを救うために閻魔大王に直談判したのが地獄の冥官となるきっかけです。以来、篁は地獄とこの世を行き来して閻魔大王に仕えました。
篁が生きた時代も混迷の時代でした。篁は地獄で苦しむ衆生を救済する地蔵菩薩に会ったことから、地蔵信仰を広めることを決意。6体の地蔵(六地蔵)を彫りました。六地蔵を深く信仰した後白河法皇は、王城鎮護と旅人の路上安全のため、京の出入り口6カ所に篁が彫った地蔵を祀るよう平清盛に命じたと伝えられます。
引用元:六道珍皇寺住職 坂井田興道さん|京の人に聞きました|そうだ 京都、行こう。~京都への旅行、観光スポットで京都遊び~
なんと、このお寺の裏庭に井戸がるのですが、それを使って「冥土と現世を行き来していた」という伝説が現在まで伝えられています。
それゆえか、その井戸は「冥土通いの井戸」と呼ばれるようになったとか。
小野篁は文武両道に優れていた人物だったわりには、奇行が数多く見られたそうです。そのため「昼は役所でお仕事、夜は閻魔とお仕事」と噂されるようになったと。
そして、2011年には地獄からの出口とされる井戸が隣接する旧境内から発見されたとのこと!
この「黄泉がえりの井戸」は見ていないのです。ん~見に行ってみたい。
参考地獄への入り口? 小野篁の井戸があるお寺「六道珍皇寺」【京都】 | 日本珍スポット100景
↑すごくわかりやすくまとまっています。ご参考に!
おわりに
本堂の近くには「閻魔・篁堂」には衣冠束帯姿の等身大の小野篁立像と、小野篁作と伝えられる閻魔大王坐像が安置されています。何かとあの世との繋がりが全面押しの六道珍皇寺。
井戸を使って異世界と行き来する話…。
高橋留美子先生の「犬夜叉」が頭をよぎるのは私だけではないはず!
せっかく京都に行くのなら、王道だけではなく、こういうマイナー路線を攻めてみるのも面白いかもしれません。
お近くまで行く機会があれば是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
六道珍皇寺
所在地:京都市東山区松原通東大路西入小松町595
電話:075-561-4129
HP:http://www.rokudou.jp/legend/
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