宇治上神社を後にし、宇治駅へ戻ります。
そして、宇治川に戻ってきました。
この宇治川の近くに来て目につく「宇治茶まつり」の幟。
そうです!宇治と言えば…宇治茶です!
そう思うと飲みたくなってくるのが人間というもの。
ちょうど目の前にあるのが「通園」というお茶屋でした。
実はこのお茶屋さん。以前、私が毎週かじりついて見ていた『世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー』という番組で紹介されていたときからチェックしてました。
今回、京都の宇治に来たら絶対に寄ってやろうと画策していたのでこのタイミングで来れたことが非常に嬉しかったです。
なぜ、そんなに立ち寄りたかったのかというと、こちらの茶屋は歴史が深く、あの秀吉や家康も立ち寄ったというそれはそれはすごい茶屋だからです。
では、参りましょう。
通園(つうえん)とは!?
通円茶屋は吉川英治の小説「宮本武蔵」にも出てきますが、創業は平安時代末の永暦元年(西暦1160年)にさかのぼります。
元祖は源頼政の家臣で、古川右内という武士でした。晩年隠居をして頼政の政の一字を賜って太敬庵通円政久と名乗り、宇治橋東詰に庵を結びました。
その後子孫代々、通円の姓を名乗って宇治橋の橋守(守護職)を仰せつかり、道往く人々に茶を差し上げて橋の長久祈願と旅人の無病息災を願ってきました。
現在の建物は、寛文十二年(1672)に建てられた江戸時代の町家の遺構を残す建物で、正面から見ますと、深い庇(ひさし)と、間口が広いわりに柱を少なくした建物となっています。これは昔から賑やかな往来の人々が、出入りしやすいように考えたためで、太い梁(はり)を使ってはね木を押さえている江戸時代初期の建築方法です。店の間には数百年を経た茶壷がならび、一休和尚より賜りました「初代通円」の木像が祀られています。足利義政・豊臣秀吉・徳川家康を始め諸大名も、この茶屋でお茶を召し上がって行かれたことが記録に残っています。
なんやかんやで創業850年…。
元祖が源頼政の家臣!?一休和尚からの賜り物!?秀吉や家康もこの茶屋でお茶をしていたのか…。
さっすが千年の都、京都。老舗の中の老舗になると次元が違いますな!
いざ、通園へ
宇治川の見える席へ。
店内はとても趣のあるお茶屋さんです。
オーソドックスにお茶とお団子。
宇治川を眺めながら一服させていただきました。
まろやかで美味い。一息つくにはもってこいでした。大変に美味しかったです。
かつての歴史上の名を遺した武将たちも宇治川を眺めながらここでお茶をしていたのでしょうか。
なんて歴史ロマンに思いを馳せるにはちょうどいい感じです。
宇治川のチェックポイント
宇治川を渡ります。
ちなみにですが、宇治クラスになるとマンホールもオシャレです。
ちょうど橋の反対側、つまりは通園の反対側には「紫式部」までいらっしゃいます。
実は源氏物語ミュージアムなんかもあるのですが今回はスルーしてしまったので、次回宇治に行くときは寄ってみたいと思っています。
通園
所在地:京都府宇治市宇治東内1
電話:0774-21-2243
HP:http://www.tsuentea.com/
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