これは昨年、母と母の故郷・鹿児島へ旅行した際の話です。
鹿児島県と言えば桜島。火山としても有名で火山灰も凄いと幼少期の時から母からよく聞いてました。
大人になって鹿児島に行く機会にも恵まれたのでその際の話を少し。
これはどうしてもお伝えしたい神社と鳥居に出会えたのでご紹介します。
参りましょう。
桜島湯之平展望所
私が訪れた当時は火山活動も活発ではなく、平穏無事に観光できました。
素晴らしい眺めです。
そして、メインのところへ移動します。こいつがもの凄いところでした。
我々の車を駐車場へ止めたのですが、既にとなりに停めていた車です。
これは…、火山灰??
そうです、これが火山灰の凄さです。
腹五社神社(はらごしゃじんじゃ)へ
参道の道は火山灰だらけ。
木々にも火山灰は降り積もっているのです。
火山灰が砂浜のように足跡を残します。
腹五社神社拝殿へ
いつも参拝する神社の社とは造りが違いますね。
祭神はニニギノミコト、ホホデミノミコト、ウガヤフキアエズノ命。
そして、それぞれの后、コノハナサクヤヒメ・トヨタマヒメ・タマヨリヒメが祭られています。
いわゆる天孫三代ですね。
…ですが、実は例の凄いのはこちら!
黒神埋没鳥居(くろかみばいぼつとりい)
昭和53年12月1日建立です。
降り積もった火山灰で鳥居が埋もれているのです。
1914年(大正3年)1月12日、午前10時5分まず、西桜島赤水上が黒煙を突き上げ、10分後には東桜島黒神の鍋山が大音響とともに爆発。黒煙は上空7000mに達し、全島を被いつくしました。
間断なく轟く爆発音と火山雷、降り注ぐ噴石の雨、更に翌13日には溶岩の噴出が始まり、30億トンの火の波が瀬戸海峡を横断、桜島と大隈半島を陸続きにしてしまったのです。
ここ黒神でも全戸687戸が火山灰に埋没しました。
高さ3mの原五社神社の鳥居は、笠木だけ残して辛うじて見えていましたが、当時の村長、野添八百蔵は、爆発の猛威を後世に伝える為、発掘の中止を指示。そのままの形をとどめることになりました。現在この鳥居は県の文化財に指定(昭和33年)されています。(現地案内板より)
こいつは凄い。
なかなか鳥居のてっぺんに触れることも通常はできないもんですがこれなら触れられます。
本来は3mの高さなのだそうです。それがここまで埋まるとは…。
自然の力は底なしですね。
鹿児島は桜島に観光に行かれる際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
とてもインパクトのある鳥居ですよ!
黒神埋没鳥居
所在地:鹿児島県鹿児島市黒神町647(黒神中学校横)
電話:099-298-5111(観光交流センター)
駐車場:あり
コメント
masayanさん、今回も貴重な写真ありがとうございます。火山灰は凄まじいですね。私が訪ねた時は穏やかで、あまり顔を出さない桜島くんがくっきり見えました。町の辻辻にゴミ箱ならぬ「火山灰廃棄用ボックス」があったのが土地柄だなあと思いました。火山灰といえば、実は普賢岳が噴火した1年後あたりで島原を訪れたのですが、この時は、自転車を転がしていて、ふと、足下に屋根があるのに気付いた時は衝撃でした。民家が埋もれていたのです。その頃は、復興のために火山灰などを運び出すトラックが行き来していて想像していた長崎とはかけ離れた風景でした。最後になりましたが、前回の書き込みで写真を誉めたら「カメラ」のお陰というような事を言っておられましたね。今回のを見ると、視点とフットワークが素晴らしいと思いました。従って、カメラくんのお陰ではありません。masayanさんの努力の賜物ではと思う次第です。次の投稿を楽しみにしています。
Akitsu Yoshiharu さん。自然の力の前ではやはり人間は無力ですね。改めて痛感いたしました。「火山灰廃棄用ボックス」なるものが存在するんですね。それは本当にびっくりです。今回もお褒めのお言葉ありがとうございます。マニアックなブログですがまた遊びにいらしてください(^o^)