鎌倉の名所として名高い「鶴岡八幡宮」。それを後に少し歩きます。
そこには鎌倉へ足を運んだら合わせて訪れてほしい場所があります。
今回ご紹介するのがこちら。
【鎌倉宮(かまくらぐう)】です。御祭神は「護良親王(もりながしんのう)」です。あまり聞き慣れないかもしれませんが歴史的に見るといろいろあった方なのです。
加えて、こちらは「幸せを招く」という「獅子頭守(ししがしらまもり)」で有名な神社なのです。
ちょっと気になりますよね?いえ、むしろ気にしてください。
では、さっそく参りましょう。
鎌倉宮(かまくらぐう)と護良親王(もりながしんのう)とは!?
祭神である護良親王は後醍醐天皇の皇子で、父とともに鎌倉幕府を倒し建武中興を実現したが、その後、足利尊氏との対立により足利方に捕えられて東光寺に幽閉され、建武2年(1335年)の中先代の乱の混乱の中で尊氏の弟の直義の命で、家来である淵辺義博(ふちべのよしひろ)によって殺められた。
武家から天皇中心の社会へ復帰させることを目的とした建武中興に尽力した親王の功を賛え、明治2年(1869年)2月、明治天皇は護良親王を祀る神社の造営を命じた。7月15日に鎌倉宮の社号が下賜され、7月に東光寺跡の現在地に社殿が造営された。
引用元:Wikipedia「鎌倉宮」
↑ということです。
かの有名な後醍醐天皇のご子息である護良親王を祀る神社となります。
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いざ、鎌倉宮拝殿には獅子頭守(ししがしらまもり)!
正面拝殿には大迫力の獅子頭守(ししがしらまもり)がお出迎え。
ご祭神の護良親王が戦の時に兜の中に獅子頭の小さなお守りを忍ばせて自らの無事を祈った事が由縁となっています。
獅子頭には「悪いもの(厄)を食べ、幸せを招く」という言い伝えがあります。
そのため、鎌倉宮では「厄除け、幸運招来、交通安全、身代わりなどのお守り」として、獅子頭が創建当初からのお守りになっています。
そして、さらに奥には拝観者入り口がありまして、拝観料を払えば土牢、宝物殿、ご神苑が見れます。
やはり、この神社一番の見どころは土牢ですかね。
こちらが護良親王が幽閉されていたと伝わる土牢です。
中の広さは4メートル四方。こちらにに九ヶ月間にわたって幽閉された後、足利尊氏の弟・直義により殺害されました。
なんとも残念な話です。
1869年(明治二年)建武中興に貢献した親王の偉勲を称えるべく明治天皇の命によりこの地に創建されることとなったわけです。
厄割り石
鎌倉宮の境内には「厄割り石」という石があります。
こちらに置かれている「かわらけ(素焼きの陶器)」に息を吹きかけ、厄割り石(石の壁)へ投げつけて割ることで、厄を祓って健康につながるとされています。
なんなら厄だけでなく、ストレスすら払えそうな感じです。
身代わりさま
拝殿の右奥には「身代わりさま」と呼ばれる小さな社もあります。
この祈る姿をしているの武将は村上彦四郎義光です。
護良親王が幕府軍と戦った際、護良親王の身代わりとなって親王の鎧をまとって戦い、身代わりに腹十文字に掻き切って切腹。
親王を逃がしたという伝承が伝わります。
現在では厄除け、病気平癒を祈願する場所になっていて、自らの身体の悪い部分と同じ箇所をさするように撫でれば、病気回復のご利益があると言います。
「身代わり人形」もあります。こちらの人形の背部に願いごとを記入し祈願してください。
おわりに
ということで、とても個性豊かな神社でした。いろんな神社を見て回ったmasayanですが、獅子頭はあまり見てこなかったです。
むしろ、この神社がレアですね。
せっかく鎌倉に来て、鶴岡八幡宮を参拝して帰るのはもったいないです。
是非ともこちらまで足を伸ばしてみていただきたい神社です。厄割り石や身代わり人形とレアなものが待っています。
チェックしてください!鎌倉の穴場的スポットですよ!
鎌倉宮
所在地:神奈川県鎌倉市二階堂154
電話:0467-22-0318
HP:http://www.kamakuraguu.jp/index.html
拝観料/入館料:〔宝物殿〕
中学生以上 300円、 小学生 150円
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