病院がキレイで安全なところと思うのはもうやめませんか?
こんばんは看護師のmasayan(@masayan382)です。先日、高校時代の友人ときの飲んだときの話です。
masayanって病院で看護師してるんだよな?
そうだよー。
いいよなー。なんかあったら医者に診て貰えるし、薬も点滴もあるし超安全じゃん。
はぁ?なに言ってるの?
しかも周りはナースばっかり。若い娘もいるんだろ?お話するのにお金もかからないんだろ?羨ましい!ハーレムじゃん。
…貴様、なめてんのか!
なんてやりとりがありました。白衣の若い娘と無料で話せるというのは事実ですのでそこは否定しません。
ですが、ハーレムではないし、男性の看護師は辛い思いもしています。
男性看護師なら一度は言われることがあったであろう「ハーレム」という言葉。
全力で否定します。「ハーレム」ではない!
そして本日お話したいのはそこではなく、「安全」だという認識についてです。
では、参りましょう。
病院とは
傷病者を収容して診断,治療する施設をいい,外来患者に対しては診療所の役割もする。医療法では,医師または歯科医師が,公衆または特定多数人のために医業や歯科医業を行なう場所で,20ベッド以上の収容施設をもつものを病院とし,医師,看護師,その他の従業員などの数,施設の種類などが省令で定められている。
引用元:病院/コトバンク
まぁ、誰しもが知っていることですが病人、怪我人を集めて治療をする施設です。
感染症のリスク
学級閉鎖ってご存知でしょうか?
話が急に変わってすみません。
小さなお子さまがいらっしゃる方や、当事者、経験者はご存知ですかね?
冬場、インフルエンザなどが流行し、感染者が増えないように休業することです。
では、インフルエンザなどの感染症になった方はどうするのか。
まずは病院を受診して検査を受けるわけです。
わかりますか?感染症になった方が集まるのが病院です。もちろん、感染症ではない外傷の方もおられるでしょうが、感染症の方も受診されます。
今日は体調がすぐれない。不安だし、念のため病院を受診しよう。検査の結果、問題なし。家に帰りました。数日後、さらに具合が悪くなりました。
再受診。結果が感染症・陽性になりました。
本来は感染症ではなかったのに、病院で菌やウイルスをもらって帰ってきた。
そんなケースもあるのです。
申し訳ないですが、救急外来で働いてたとき痛感したことですが、ほんとにしょうもない理由で受診される方も多いんです。…本人からしたら大変なことかもしれないんですけどね。
例えば、足が冷たいからって夜間受診しに来たOLさんとか、37,0度の熱が出たからって受診しに来たお兄さんとか。
「足が冷たいなら暖めてください」、「一晩休んで熱が上がったらまたきてください」って帰されましたけど。
困るのが受診の際の待合室。例え体内で既に感染症が発症していても、検査結果が出て、陽性が確定するまでは何もできないですからね。待合室で隣の人が咳をしていて排菌している可能性もあるわけです。
また、外来でのトイレ。特に大の便器だって、清掃業者が一分ごとに清掃してくれているわけではないです。
自分の直前の使用者がノロウイルス感染者だったら…。と思うと私はあんまり外来のトイレは使いたくない派だったりもします。
考え方にもよるでしょうが、病院って、何もせずに滞在しているだけでご自宅では接触することもないであろう病原菌と接触することが可能になる施設なんですよ。
これは否定できない事実だと思います。
病院にいるだけでリスキーなんです。
冒頭の友人が言った「安全」とはほど遠いです。
ここまでの話、「おまえ看護師のくせにびびりすぎ」って思う方もおられるかもしれません。
まぁ、それは否定しません。
LINK 【はしか集団感染】大阪市立大病院の女性医師ら3人院内感染、関空での感染患者に対応後 – 産経WEST
↑こういうこともあるんでねぇ。働く側としては、やはりビビりますよ。特に接触した他人に病を移す可能性もあるので。
そのため病院の施設によっては、外来など病名が確定していない患者さんと接触するような職場の方には「危険手当」が支給される場所もあります。以前、私が務めていた病院はそうでした。
そして、ご家庭をお持ちの方であれば自分が感染症をもらってしまえばご家族にも感染させるリスクを背負うということも考えていただきたいなと思います。
奥様は妊娠中ではないですか?妊娠中は胎児への影響も考慮しますので本来なら簡単に使える薬も使用できない場合もありますよ?
お子さまはまだ小さいですか?免疫力は人並みについてますか?
おじいさん、おばあさんと同居されてる方はいませんか?栄養はちゃんと満足に摂取できていますか?
今まで病院を受診して病気なんてもらったことないよと過信していませんか?
今までは大丈夫だったとしても明日は大丈夫だという保障はありますか?
感染症になって入院が必要になったときにあなたの職場はちゃんと休ませてくれる環境ですか?
大事な試験や面接が控えていたりしませんか?
かなり脅してしまいましたね。すみません。
ですが、意識するかしないかはあなたの判断です。
どうしても、病院を受診しなければならない状況もあるでしょう。
そのためには、感染症をもらわずに受診するように心がけましょう。
感染症を予防する!
では具体的にどうしたらそういった感染症を予防できるのか?
①手洗い
②うがい
③マスク
簡単なことです。是非これを徹底してください。
参考感染症対策特集~様々な感染症から身を守りましょう~
特に、これからの季節、インフルエンザにノロウィルスなんかも流行ってきます。予防に努めて後悔することはないと思います。
後悔するときは、予防行為をサボって感染症を発症した時じゃないでしょうか?
もっと予防に努めたいという方は上記に加えるとすると。
④トイレの便座は消毒してから座る。
⑤栄養、休息はしっかり取る。
ここまでできるとすごく安心ですね。どうしても、年末年始となってくると仕事が忙しくなって疲労がたまっていたり、暴飲暴食で必要な栄養が摂取できていなかったり、胃や腸が弱っていることもあると思います。
普段なら跳ね返せる感染症にも負けてしまうことがあるかもしれません。
個人的に許せないこと
これは病棟で働く看護師としてですが、入院されている家族に面会に来られる際に子供にマスクをさせないで面会に来る母親が多いです。
私はすごく嫌ですね。子供なんて熱をすぐ出しますし、何より大人と違ってまだ免疫が完成していないです。中には自分(大人)がマスクをして子供はマスクをしてないケース。まぁ、子供が嫌がるかもしれないんですけどね。
あとは、病院の床に子供が転がってるケース。これを注意しない母親とか。
空気より重いものが床にはたまっていますからね。空気より重く、床に溜まった病原菌が普通に子供の体中に巻き付いてますけど大丈夫ですか?って言いたくなる。そんな汚れきった手でお菓子を食べる子供。
手に着いた病原菌ごと体内への侵入を許しますけどいいですか?って言いたくなる。
上記の感じだと、床で転がって遊んでいても注意をしない母親なら、子供がお菓子を食べるときに手を洗ってきなさいって注意もしないんでしょうけど。
あと、妊娠中のお腹の大きい妊婦さんがマスクもしないで堂々と病棟に面会に来てたりとかね。
ほんと恐ろしいです。あんた今感染症にでもなったらどうなるかわかってんの?って言いたくなる。
うん。いい意味で危機感が足りないと思うことが非常に多いです。
少なくとも私は妻が妊娠してたら「ノーガードで安易に病院へ行くな」と言うでしょうし、子供の安全も確保したいなとも思います。
まとめ
病院を受診するなとは言いません。病院はケガや病気をされた方のための施設です。必要なら受診をしてください。
ただし、辛くなったら受診すればいいという考え方ではなく、普段からの健康管理と予防意識が大切だと思います。医者も看護師もあなた以上にあなたの健康にアプローチはできません。
自分の身は自分で守る。これ大事です。
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