まだまだ島根シリーズは続きます。
古事記や日本書紀が好きな方、古代史ファン、須佐之男命ファンは是非訪れたいスポットをご紹介。
そこは「日本初之宮(にほんはつのみや)」と称される神社です。
なんと、天照大神の弟神である須佐之男命が八岐大蛇退治の後に建てた宮殿が神社になったものと伝わるところなのです。
なんかすごい話ですよ。もしも本当であれば神話の時代から敬われてきたってことなんですかね。
本日はこの「須賀神社」をご紹介します。
では、参りましょう。
須賀神社とは!?
『古事記』によると、須佐之男命は八岐大蛇を退治した後、妻の稲田比売命と一緒に住む土地を探します。
そしてこの場所に来て「気分がすがすがしくなった」としてこの地を「須賀」と命名。
そのままこちらに宮殿を建てて住まわれたそうです。これが日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれるようになります。
さらに、この時に須佐之男命が詠んだ歌が日本初の和歌ということで、「和歌発祥の地」ともされています。
御祭神:須佐之男命、奇稲田比売命、御子神の清之湯山主三名狭漏彦八島野命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)です。
いざ、須賀神社へ
石段を上り進みます。
もはや見慣れた感も出てくる出雲地方の太い注連縄。
ここまでくると太くないと注連縄じゃない!と思えてくるほどです。
待ち構えてくていた感のある、しっかりとした社門をくぐり進みます。
↑そしてかの有名な「八雲立つ」の歌碑。
階段を上りきるとすぐ左右に狛犬様。
ちょっと年期の入ってきた感じでしょうか。威厳を感じます。
そして、拝殿へ。
金色に輝く「須賀神社」の文字がまぶしいです。鈴を鳴らしてしっかりお参りさせていただきました。
そして本殿を横から眺めます。
千木は外削ぎ。鰹木は3本の奇数。男性神を祀っているということですね。
摂社・末社も合わせて参拝
↑虚空社
↑若宮神社
↑弁護荒神社
↑海潮神社
おわりに
この地に建てた宮殿を包むように美しい雲が立ち上がる光景を見て須佐之男命が歌を詠みました。
『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を』
そのことから須賀の地は和歌発祥の地ともいわれています。
そして、この和歌にある「出雲」が出雲国の名前の起源となったとの話もあります。せっかく出雲地方へ足を運ばれるのであれば是非とも出雲のルーツとも言える須賀神社を参拝してください。
出雲の語源に関してはこちらにも記載があります。合わせてどうぞ。
LINK 長浜神社と出雲国風土記は語る!国引き神話を今も語り継ぐ島根の古社
なお、古来より本社と奥宮との二宮言詣りの習わしがあるそうです。少し離れた場所に奥宮があるそうです。良縁結び、夫婦円満、子授けの御利益があるといわれ、若い女性の方々がパワースポットとして参拝されています。
せっかくここまで来たのなら奥宮も行ってみたくなるもの。ということで、次回は奥宮を訪れます。
須賀神社
所在地:島根県雲南市大東町須賀260
電話:0854-43-2906
駐車場:あり
HP:http://suga-jinja.or.jp/
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