こんばんは。masayan(@masayan382)です。
今回ご紹介する場所は是非とも珍しいお地蔵さんが大好きな方におすすめしたいスポットです。
ちなみに僕がここを訪れるのは3回目です。けっこうお気に入りなんですよ。
ご紹介します。【南蔵院(なんぞういん)】です。
こちらにあるのが【しばられ地蔵】なんです。
すでにそのネーミングにひっかかる方がおられるかと思います。
なんと、江戸時代から願掛けようの縄を一年中巻かれ続けるお地蔵さまがおられます。
興味が湧いた方は是非ご覧いただければと思います。
では参りましょう。
南蔵院(なんぞういん)とは!?
伊勢物語で知られる平安時代の歌人 在原業平が東下りの際に、隅田川で舟遊びをした時、船が転覆して多くの人が亡くなりました。
業平はその人々を弔い、像を刻み村人に与え、法華経を写経して塚に納めました(業平塚)。
その傍らに南蔵院が創建されました。引用元:南蔵院公式HPより
南蔵院は天台宗で、本山は「比叡山延暦寺」です。
ご本尊は釈迦如来です。
いざ、南蔵院へ
素敵な門です。参りましょう。
↑聖徳太子堂
↑開運の鐘
大晦日には荘厳で清らかな音を響かせてくれるそうです。
しばられ地蔵尊
さぁ、お待たせしました。
これです。遠目から見ても、その異様な光景が目に飛び込んできます!
こいつはすげぇことになってるぜ!
なぜお地蔵様がしばられているのか…。それはこんなエピソードがあるからなのです。
しばられ地蔵のお話
江戸時代の享保年間、八代将軍徳川吉宗の治世。日本橋にある呉服問屋の手代が南蔵院の境内でうっかり一眠りしている間に反物を荷車ごと盗まれてしまいました。
調べに当たった名奉行、南町奉行大岡越前守忠相は、「寺の門前に立ちながら泥棒の所業を黙って見ているとは、地蔵も同罪なり、直ちに縄打って召し捕って参れ」と命じました。
かくして地蔵はぐるぐるに縛られ、車に乗せられ江戸市中を引き廻され南町奉行所へ。物見高い野次馬が、どんなお裁きが始まるかと奉行所になだれ込みました。
頃を見計らった越前守は門を閉めさせ「天下のお白州に乱入するとは不届至極、その罰として反物一反の科料申附ける」の一声、奉行所にはその日の内に反物の山が出来ました。
手代に調べさせるとその中から盗品が出て、それからそれへと調べると当時江戸市中を荒した大盗賊団が一網打尽となったのです。
越前守は地蔵尊の霊験に感謝し、立派なお堂を建立し盛大な縄解き供養を行いました。
以来、お願いするときは縛り、願い叶えば縄解きするという風習が生まれ、盗難除け、足止め、厄除け、縁結びなど、あらゆる願い事を聞いて下さる霊験あらたかな地蔵尊として祀られています。
引用元:南蔵院HPより
12月31日23時から南蔵院住職による「願かけしばられ地蔵尊」の縄解き供養が行われ、解かれた縄は祈祷護摩の火でお焚き上げされます。
つまり、その瞬間は縄から解き放たれるわけです。
ところが新年を迎えると速攻で願掛け縄で縛られてしまうのがしばられ地蔵。
一本百円から縄で縛れますからきっとためらうことなく多くの方が縛り上げるのでしょう。
あっという間にこのような仕上がりなることが予想されます。
この写真は平成の写真ですが、きっと令和になった今も縛られていることでしょう。
これは後世にも残しておくべきお地蔵さまですね。
おわりに
しばられ地蔵のご利益は盗難除け。さらには足止めや厄除け、また縄で縛ることから縁結びまで、さまざまな願い事を聞き届けるとされています。
霊験あらたかなお地蔵様。是非、願掛け縄で一縄縛りに行ってみてはいかがでしょうか?
南蔵院
所在地 | 東京都葛飾区東水元2丁目28番25号 |
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電話番号 | 03-3607-1758 |
営業時間 | 午前9時00分〜午後4時00分 |
定休日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) |
駐車場 | あり |
HP | http://shibararejizo.or.jp/index.html |
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