前回の京都の世界遺産「上賀茂神社の続き」と参りましょう。
今回は上賀茂神社の境外摂社となります。上賀茂神社からもすぐの距離にあります。
それは、【大田神社】です。
大田神社(おおたじんじゃ)とは!?
大田神社(おおたじんじゃ)は、京都府京都市北区上賀茂本山にある神社。式内社で、現在は賀茂別雷神社(上賀茂神社)の境外摂社(第三摂社)。古くは「恩多社(おんたしゃ)」とも。
上賀茂神社の東約500メートルの地に鎮座する。引用元:Wikipedia「大田神社」
ということです。
平安時代の保安元年には鳥羽天皇が大田神社に来宮され、それ以来天皇家や貴族の信仰を厚く受けられていたという記録も残っています。
古くから鎮座されている神社です。この、賀茂における最古の神社とも伝わります。
せっかく上賀茂神社を参拝されたのならこちらも合わせて参拝したいところです。
いざ、大田神社へ
朱色の美しい鳥居です。
古くは恩多社と呼ばれたこともあり、上 賀茂神社の攝社である。祭神は天鈿女命と 猿田彦命を祀っており、延喜式内の古社で、 この付近の沼沢池を開墾して栄えた賀茂氏の 崇敬を受けた神社である。
右方東側の沢池を「大田の沢」といい、野生 のかきつばたが美しい。
藤原俊成の古歌に神山や大田の沢のかきつばたふかきたのみは色にみゆらむ
と詠われ、平安時代からこの付近の沢地には、 かきつばたが咲きみだれて、名勝となっていたようである。現在でも五月中旬には、濃紫、 鮮紫の花が美しく咲く。このかきつばたの 群落は、国の天然記念物に指定されている。
なお、例祭は四月十日と十一月十日である。-入口の案内板より-
上賀茂神社はこれでもかってくらい参拝客が多いのですが、こちらはめっきりですね。
静けさ、木々の香り、風の音…。五感で感じることができる素敵な神社です。
やはり世界遺産系の神社や寺は人が多くなってしまうんでね。こういう人のいない寺社は大好物です。
こちらが拝殿です。
御祭神は「天鈿女命」と「猿田彦命」です。
本殿・拝殿とも寛永5年(1628年)の造替。
本殿は一間社流造で、屋根は檜皮葺となっています。
ぐるりと一周。美しいですね。
大田神社の末社
白鬚社
祭神:猿田彦命
百大夫社
祭神:船玉神
鎮守社
祭神:大国主神、少彦名神
それぞれ小さく作られてます。可愛いですね。
加えて、その屋根にある苔が年期というか積み重ねたであろう月日を感じさせます。
大田神社の見どころの一つ、それは『カキツバタ』
案内板にも記載されていますが、大田神社東側にある大田の沢に群生する「カキツバタ」が有名なのです。
なんといっても「大田の沢のカキツバタ」は、古代の京都が湖だった頃の植生を良く残していると認められおり、昭和14年に国の天然記念物に指定されています。
私が訪れた時は見ごろを完全に外しておりました。無念。
おわりに
知らなければ、見落としてしまう上賀茂神社の摂社・大田神社。
静かに神社を見たいタイプの方にはオススメしたい神社です。
上賀茂神社に参拝された際は是非、こちらも合わせて参拝されてはいかがでしょうか。
大田神社
所在地:京都府京都市北区上賀茂本山340
電話:075-781-0011(上賀茂神社)
駐車場:なし(上賀茂神社駐車場を使いましょう)
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