こんばんは。masayanです(@masayan382)です。
出雲巡りはまだまだ続きます。
やはり、出雲となればこれでもかというくらい登場してくるのが須佐之男命(スサノオノミコト)です。
『出雲国風土記』には、須佐之男命が各地を開拓した後に当地に来て最後の開拓をし、「この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って、この地を「須佐」と命名。
そして自らの御魂を鎮めたとの記述があそうです。
須佐之男命の「須佐」である須佐神社、行くしかないです!ということで、参拝する運びとなりました。
【須佐神社】です。
参りましょう。
須佐神社(すさじんじゃ)とは!?
「風土記」や「延喜式」でも確認できる古社で、本殿は1861年(文久元年)建築の大社造りで県の文化財にも指定されています。
いざ、須佐神社へ
社務所といえど素晴らしい貫禄のあるたたずまいです。
遠目に見る本殿。迫力ありますね。
拝殿でもお目にかかれる太い注連縄。特徴的ですね。
社殿の裏には迫力のあるご神木。樹齢1200年ほどと推定される大杉。
苔好きの人にはたまらんお姿です。
こちらの須佐神社はスピリチュアルカウンセラーの江原啓之の「神社紀行」が発刊されて以降、参拝客が押し寄せたそうです。
そして悲しい話になりますが、この杉の樹皮を剥がして持ち帰る不心得者が多数現れた為、現在は幹の周辺に柵がめぐらされています。
なんで神社の杉の樹皮を剥がすのか。それを持ち帰ってご利益があるとでも思うのか…。罰当たりもいいところですね。残念です。
今も語られる「須佐の七不思議」
須佐の七不思議
- 塩井(しおのい)
スサノヲノミコトが土地を清めた水で、「稲佐の浜」とつながっていて潮の満ち引きで湧き出る水量が違うとか。日本海が満潮の際、地表に潮の花を吹くそうです。この現象は海の満ち引きに関係があると言われています。ちなみに水の成分は弱アルカリ性だそうです。 - 神馬(しんめ)
須佐大宮に奉献された神馬は、どんな毛色の馬でも、後で白馬に変わり、吉凶や国の大事を予知したそうです。現在はいません。 - 相生の松(あいおいのまつ)
本殿の裏に男松女松が一本の大木となっている松がありました。今は枯れて残っていませんが、かわりの松を植えています。 - 陰無桜(かげなしざくら)
昔、隠岐の国に太陽がかげって耕作不能の所があり、これを占ったところ、出雲の須佐大宮の桜の陰であるとのことで、桜が切られました。そして切り株から生じた桜は、以後、茂らず枯れずに今日に至っています。これは五穀豊饒の祈祷のことをいったものだそうです。 - 落葉の槙(おちばのまき)
須佐之男命の妃姫である稲田姫が御子を出産された時、後産を槙の葉で包み、それを松葉で綴って川に流されると、流れ着いたところに槙(柏)と松が生えてきました。これが「落葉の槙」だそうです。須佐家の家紋の起源でもあるそうです。 - 星滑(ほしなめら)
須佐の中山の頂近くに滑らかな岩肌が見え、その中央に光るものが「星滑」と言われています。神社の西の方にあるこれが大きく光ればその年は豊作、小さければ不作であると伝えられています。 - 雨壷(あまつぼ)
この雨壺といわれる大岩の穴をかき回すと大洪水がおきると云われていて、これを犯したため村中が洪水の被害にあって、かき回した本人は村から追い出された事実があるそうです。
以上のような伝説が今も語られています。そして、その一部が須佐神社境内にあります。
↑相生の松です。
↑塩井です。
海と繋がっていたりするのでしょうか。潮の花を吹くそうですが見てみたいですね。
本殿の反対側にあるのが天照社
須佐神社入り口の鳥居の反対側にあるのがこちら
少しシンプルな造りです。
「天照社」その名の通り天照大神を祀っているわけですが、須佐之男命を祀る本殿と距離こそありますが向かい合っているのがミソ。
実は暴れん坊のエピソードも残る弟・須佐之男命をお姉さんが見守っているのでしょうか。
おわりに
あのスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏が「現代に残る聖地」と言った須佐神社。
それはけっして大げさではなく、「確かに」と感じることができる神社だったと思います。
静かにそこに残る神社。神話や歴史を知った上で参拝されるとさらにこの神社を楽しめるのではないかと思います。
須佐神社
所在地: 島根県出雲市佐田町須佐730
電話: 0853-84-0605
駐車場: 有り 20台
HP:http://www.susa-jinja.jp/
コメント