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京都の松尾大社は霊泉・亀の井があり、酒の神としても信仰される古社

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今回は京都に住んでいるときから行こう行こうと思っていながら結局行けなかった神社にようやく行けたのでその神社を紹介します。

松尾大社

その神社というのが、【松尾大社(まつのおたいしゃ)】です。

近場には「月読神社」とか「鈴虫寺」とかうちのブログでも記事にした名所もあるので嵐山観光した際、南下してもらえればわりとすぐです。

この松尾大社には都市伝説を語る上で外せない古代の謎めく人物である「秦氏」とつながっているとも囁かれます。

また、お酒の神様としても厚く信仰されているとしても有名です。

では、さっそくその松尾大社へ参りましょう。

松尾大社(まつのおたいしゃ)とは!?

京都市西部、四条通西端に位置し、東端の八坂神社(祇園社)と対峙して鎮座する。元来は松尾山(標高223メートル)に残る磐座での祭祀に始まるとされ、大宝元年(701年)に文武天皇の勅命を賜わった秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勧請して社殿を設けたといわれる。その後も秦氏(はたうじ)により氏神として奉斎され、平安京遷都後は東の賀茂神社(賀茂別雷神社・賀茂御祖神社)とともに「東の厳神、西の猛霊」と並び称され、西の王城鎮護社に位置づけられた。中世以降は酒の神としても信仰され、現在においても醸造家からの信仰の篤い神社である。
境内は、神体の松尾山の麓に位置する。本殿は室町時代の造営で、全国でも類例の少ない両流造であり国の重要文化財に指定されている。また多くの神像を有することでも知られ、男神像2躯・女神像1躯の計3躯が国の重要文化財に、ほか16躯が京都府指定有形文化財に指定されている。そのほか、神使を亀とすることでも知られる。

引用元:Wikipedia「松尾大社」

「王城鎮護社」というのは「都を守る守護神」といったところ。

つまりは、「東の賀茂神社、西の松尾大社」ってことですね。

「東のX、西のCOLOR」って言葉が脳裏をよぎった方はある程度年齢が特定されてしまいそうですが、おそらく私と同世代か私よりちょい先輩でしょう?なんて。

古くは松尾山頂の磐座(御神蹟)で祭祀が行われたといわれています。

『秦氏本系帳』では、大宝元年(701年)に勅命によって秦忌寸都理が現在地に社殿を造営し、松尾山の磐座から神霊を同地へ移したのが創建になるそうです。

また秦忌寸知麻留女(ちまるめ)が斎女として奉仕した後、養老2年(718年)に知麻留女の子の秦忌寸都駕布(つがふ)が初めて祝(神職)を務めたそうで、それ以降ははその子孫が代々奉斎しされました。

また、松尾大社は、古代から渡来系氏族の秦氏(はたうじ)に奉斎されたことで知られます。秦氏に関する文献は少ないですが、松尾大社は神階が高く、秦氏のゆかりとして第一に挙げられる神社です。

狂言「福の神」によると、松尾神は「神々の酒奉行である」とされ、現在も神事に狂言「福の神」が奉納されるほか、酒神として酒造関係者の信仰を集める。その信仰の篤さは神輿庫に積み上げられた、奉納の菰樽の山に顕著である。松尾神を酒神とする信仰の起源は明らかでなく、松尾大社側の由緒では渡来系氏族の秦氏が酒造技術に優れたことに由来するとし、『日本書紀』雄略天皇紀に見える「秦酒公」との関連を指摘する。しかし、酒神とする確実な史料は上記の中世後期頃成立の狂言「福の神」まで下るため、実際のこの神格の形成を中世以降とする説もある。それ以降は貞享元年(1684年)成立の『雍州府志』、井原西鶴の『西鶴織留』に記述が見える。社伝では社殿背後にある霊泉「亀の井」の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰る風習が残っている。

引用元:Wikipedia「松尾大社」

秦氏は酒造に関しても秀でていたんでしょう。未だにこうして語られるほどの痕跡を残しておられます。

都市伝説好きな方は反応しちゃいますね。京都の古い話になるたびに登場する秦氏。きになる存在です。

では、参りましょう。

いざ、松尾大社へ

松尾大社

「磐座」ってだけでもしやとは思っていましたが、案の定、広い。

松尾大社

美しも壮大な楼門が待ち構えていました。さすが松尾大社です。

松尾大社

苔好きにはたまらん石灯籠。屋根に苔があるのがいいんですよ。たまりません。

門をくぐると、出迎えてくれる手水舎。

松尾大社

なんと、「」さんです。

それもそのはず。松尾大社の神使は「」さんなのです。

天満宮といえば「牛」さん、春日大社といえば「鹿」さん。

では、亀といえば?…松尾大社です!

松尾大社/撫で亀

そして間髪いれず、そのお姿を現すのが「撫で亀さん

撫で亀さんは撫でると霊威により、健康長寿のご利益があると言われています。

亀さん

わりとリアルに作られている亀さん。可愛いです。

松尾大社

こちらが本殿前にある拝殿。

松尾大社

↑樽うらない。こんなのもあるんですね。

松尾大社

↑相生の松は雌雄根を同じくしていたことから夫婦和合・恋愛成就のご利益があると言われています。

1957年に相次いで天寿を全う天寿を全うしたそうで、神意を得て、大しめ縄を幹に巻いて覆屋を設けて今も保存されています。

松尾大社

↑幸運の双鯉

幸運の双鯉(そうり)は出世開運のご利益があそうです。撫でてご祈念しましょう。

松尾大社では、大神様が太古、山城丹波の国を拓くため保津川を遡られる時、急流は鯉、緩やかな流れは亀の背に乗って進まれたと伝えられ、以来亀と鯉は神のお使いとして崇められています。

亀押しのように見せて、実は鯉も神使なのだそうです。

松尾大社

↑払戸神社。

幸運の撫で亀

↑幸運の撫で亀

こちらにも再度登場。撫で亀さんは撫でると霊威により、健康長寿のご利益があると言われています。

松尾大社

↑重軽の石

重軽の石(おもかるの石)は願い事が叶うご利益があると言われています。重軽の石を持ち上げて願い事を祈願し、もう一度重軽の石を持ち上げます。

最初よりも軽く感じると願いが叶い、重く感じると成就は難しいと言われています。

松尾大社・ご本殿

松尾大社

本殿は室町時代の造営で、全国でも珍しい両流造であって重要文化財に指定されています。

ちなみに、別名「松尾造」なんて呼ばれ方もされているそうです。

風格のある立派な社です。さっすが西の王城鎮護社です。

松尾大社

祭神は「大山咋神」と「市来市亜姫命」が祀られています。

古くから日本第一酒造神として信仰されています。

冒頭でも少しふれましたが、生活の守護神として元々は信仰されていたのですが、渡来系氏族の秦氏が受け継ぎ、この一族がお酒の酒造技術に長けていたため、松尾大社はお酒の神様として有名になり今も信仰されています。

境内末社

松尾大社

↑衣手社、一挙社、金刀比羅社、祖霊舎。横に四社キレイにならんでいます。

松尾大社

↑伊勢神宮遙拝所

松尾大社

↑神使の庭 亀と鯉

亀さんと、鯉さんのコラボレーション。

松風苑

松風苑

当代庭園学の第一人者だった重森三玲氏が昭和50(1975)年5月に完成させた庭園だそうです。

こちらに庭園研究の奥義が結集、最高の芸術作品なのだそうです。

総工費一億円ってすごい。

曲水の庭

四方どちらから見ても美しい八方美の姿が特色なのだそうです。

曲水の庭

確かにどこから見ても美しい仕上がり。

宝物館もあるのですがそちらは写真NG。

御神体三体(平安時代の一木造り、重文)と古文書(信長、家康の朱印状)などが収蔵されていました。

上古の庭

上古の庭

庭の後方中央にある2つの巨石は、当社の祭神の男女二神を表しているそうで、これを取り巻く多数の岩は、随従する諸神の姿を表現しているとのこと。

順番が異なるのですが、先に3つ目の庭をご紹介。少し離れたところにあります。

蓬莱の庭

蓬莱の庭

蓬莱の庭は、すこし離れたところにある客殿の庭。

昔の中国人は、東海の海中に不老不死の島があり、そこには蓬莱山がそびえ、仙人たちが住んでいると考えたそうです。

その島を模して造られたのがこの庭です。

看板

そして話を戻して、松尾大社の見どころ、「亀の井」を目指します。

三宮社

三宮社

霊泉・亀の井

そしてようやく到着。

霊泉・亀の井

こちらにも亀さんが水を出しています。

霊泉・亀の井

この井戸からの湧き水は、延命長寿、蘇りの名水として今に伝えられています。

この水を使うと酒が腐らないとも言われ、酒造業者はこの水を酒の元水として造り水に混和して用いたそうです。

松尾大社の御祭神である「大山咋神がこの水をくみ置いていたら一夜にして酒となり、その酒を諸国の神々に振る舞った」という伝説もあるそうです。

霊亀の滝

霊亀の滝

森のような緑の美しさと水があるからでしょうか、雰囲気がぐんとかわります。

清々しさが身を包むようです。

霊亀の滝

水の神・罔象女神(みづはのめかみ)を祀る滝御前。万物の生成と育成をつかさどる神様とされています。

霊亀の滝

美しい瀧。せっかくここまで来たのなら見ておきたいところです。

おわりに

松尾大社

こうしてたっぷり松尾大社を満喫。山ほど写真も撮って大満足。

松尾大社

そして、ここまで酒造と関わりの深い松尾大社。入り口にはこんなものまでありました。

お酒の資料館です。入場料も無料なのでここまで楽しんで初めて松尾大社を満喫したと言えそうです。

 

松尾大社

所在地:京都府京都市西京区嵐山宮町3
電話:075-871-5016
駐車場:あり
HP:http://www.matsunoo.or.jp/

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