こんばんは。医療ドラマ大好き、看護師のmasayan(@masayan382)です。
医療ドラマ大好きなんです、私。特に救命系のやつ。
実際自分が救命科で働きたいなって思ったのはドラマの影響もあるかもしれません。
同じ看護師をしていても医療物のドラマを見ない看護師もいます。
「だって、あれウソじゃん。実際ああじゃないし。」
見ない看護師は大抵こういうことを言います。
作り物のドラマとわかっていても私は見ます。
過去の作品でいうと、「救命病棟24時」とか、「医龍」とか、単発でしたけど「DMAT」もありましたよね〜。
時代劇が入ってしまいますが「仁」も好きでした。
とりわけ大好きだったのが現在第三シーズン放送中の「コード・ブルー」です。
昼間第1期の再放送もしてましたが、みなさん若かったですね。今作を見るとみんな成長したなぁなんて思って見てしまいます。
友人と話をしていても、「ああいうの医療従事者がドラマを見てどう思うの?」と聞かれることもあります。
まぁ感想なんて人それぞれなのですが、せっかく大好きなコード・ブルーが放送されているので今日は私が思うことを書こうかと思います。
医療ドラマが伝えたいことを考える
医療ドラマが叩かれるときって、「大体、実際とは違うことをが展開された時」です。
「この状態でこういう処置しないから〜」とか。
確かに、実際にするようなことと違うとリアリティがなくなるから、臨場感とか、セリフとかウソっぽくなるかもしれません。
やっぱり、自分が見ていても「それってそうやる?」って思うこともあります。
ちゃんと「お医者さんが監修してるんだよね?」って思いながら見てます。
「救命の看護師が休みの日を削って患者さんの家を訪ねたりしないよ〜」とか。
「看護師がそこまでのことやんないよ。医者にやらせろよ」とか。
医療ドラマが嫌いな人はそういうところが目につくそうです。
でも、個人的にはそれでいいと思うんです。
なぜかというと、そうでもしないと救命や医療現場が伝えたいことが伝えられないから。
ほんとのリアルなやつが見たい人ってもうドキュメンタリーとか救命科の初療室の定点カメラとかの映像見るしかないですよ。
そして、それを見てても感動もなにもないと思います。
ちなみに救命医に話を聞いたときは…
以前、救命科で働いていたときに救命医に「医療ドラマって見ますか?」って聞いてみました。
答えは「見ない」でした。
なぜ見ないのか、答えは「ドラマを見る時間、眠りたい」とのことでした。
切実ですね。はい。
まぁ、医療ドラマを見る医者もいるでしょうし、見ない医者もいるということです。
個人的にはもっとTVでやってほしい
個人的には毎クール医療もののドラマやって欲しいです!
ベタですけど、「命の尊さ」とかってドラマじゃないとなかなか表現できないと思います。
あとは医療者の悩み、苦しみ、葛藤、喜び、達成感…。そういったところも描いてほしいなと思います。
最近じゃ入院して治療してもらって当たり前。尽くしてもらって当たり前。病院をホテルと勘違いしている人もいます。
病院はホテルじゃないし、医療従事者も人間であるってことを理解してほしいなと現場の人間としては思います。
特に災害現場で働いている人。自分自身が怪我をしたり、災害に巻き込まれる危険を冒しながら救命していたりするんです。
助けてもらって当たり前なんて決して思ってほしくないです。
災害地での病院でだって少ない医療物資の中、自分だって被災者なのに傷病者の対応をしている被災地の病院関係者の方だっておられます。
そういうなかなかスポットの当たらない部分を描けるのはドラマです。
なかなか現場でドキュメンタリーとか密着が入っていたとしてそういったものが表現できるかは微妙です。
ドラマだからできることがある。
それが医療ドラマのいいところだと思います。
個人的コード・ブルーの感想
個人的にはコード・ブルーは「けっこうリアル!」が感想です。
勤めていた救命センターにはDrヘリはありませんでしたが三次救急はとってました。
ただね、コード・ブルーの舞台となってるDrヘリで有名な千葉の某病院さんからしたら言いたいこともたくさんあるかもしれませんが…。
以前、「コード・ブルー」で低体温の患者を風呂場で温めながら開胸心臓マッサージをするシーンがあって実際こんなことしないだろうなんて思いました。
しかし、実際の救命センターでは、私が配属された初日にお湯に体を浸しながら開胸心臓マッサージをする機会がありました。
…って思いながら汗を流しながらクタクタになったのを覚えています。
搬送された酔っぱらいが大暴れしたり、搬送されてきたヤ〇ザ系の人が初療室を占拠して、どんだけお巡りさんが来るんだよってことになったり、夫婦がベッドサイドで殴り合いの喧嘩を始めたり、それこそ自殺未遂で入ってきたやつが病院内で自殺を図ったりとか…。
一般病棟では経験しない、ドラマみたいなことって救命の現場では起こり得ました。
コード・ブルーを見るとその当時のことも記憶が蘇ったりもしてけっこう楽しめています。
あと、今回の若手フェローの三人ね。けっこうリアルです。
「キャピキャピしたギャル系の女医」に、「やる気のない奴」、「びびり系の奴」…わりといます。
俺が見た研修医だと「合コン大好き系」、「クラブ大好き系」、「筋トレ大好き系」、「人としゃべれない教科書大好き系」とか、「医者には向いてないけど親に医者でなれって言われて渋々医者始めました系」とか。
うちは研修医が多かったし、救命科はローテーションで必ず回ってきてたのでよく研修医の先生とも話しましたがいろいろでしたね。
彼らも医者の前に元気な若者ですから。大変さはお察しします。
フェローってのは研修医じゃないからなぁなんて思ってたのですが、新人扱いってところだとそんな大差なさそうですね。
コード・ブルーを見ると自分も一度はフライトナースやってみたかったなぁなんて思いますが、もう救命の現場を離れてしまったし無理ですね。
救命の現場じゃ俺はもう使い物にならなさそう。今はドラマを見て楽しみたいと思います。
おわりに
リアルじゃないから医療ドラマを見ないという人には「コード・ブルー」おすすめします。
美男美女揃いなのはリアルじゃないですが、ドラマじゃないと表現できないこともあると割り切って是非、ご覧になってみてください。
ちなみに、医療ドラマなんて今まで見たことないという妻が私につられて初めて今作からコード・ブルーを見ているのですが、だだハマり中です。
山P超〜かっこいい〜。なんで今まで見てなかったんやろ。人生損した〜。
と嘆いています。はい。シーズン1からブレずにめちゃめちゃかっこいいお医者様です。
医療従事者が見ていても、ハラハラする展開。命の尊さ、若手の医者たちの苦しみや葛藤。責任感に向上心。挫折と苦悩。使命感と志。回を重ねるごとに成長していく姿。
そして今回は若手を育てる立場になった彼らの姿。見所たくさんの「コードブルー」。
名作中の名作だと俺は思います。
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