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秩父神社は徳川家康の命により建てられた彫刻が見どころの美しき社

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まだまだ続く埼玉県の秩父シリーズ。

続いて向かったのはこちら。

秩父神社です。

埼玉県の秩父に来ている以上、秩父神社を訪れずしてどこを訪れるのか?という話です。

実は社殿は権現造りの造形美がすごいという話で有名な神社だったりもします。

以前から行ってみたいと思っていたので今回ようやく夢が叶いました。

さっそく参りましょう。

秩父神社とは!?

荒川の河岸段丘上に広がる秩父市街地の中心部に鎮座している。崇神天皇の時代、初代の知知夫国造である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神の八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)を祀ったことに始まる。

武州六大明神に四宮として数えられ、武蔵総社六所宮の大國魂神社(東京都府中市)にも祀られている。大國魂神社の例大祭(くらやみ祭)では、当社の神輿も巡行される。中世には妙見信仰と習合し、その後「秩父大宮妙見宮」として栄えた。江戸時代に徳川家康の命により現在の社殿が建てられ、社殿には左甚五郎作と伝えられる「子宝・子育ての虎」や「つなぎの龍」など、さまざまな彫刻が施された。

毎年12月に行われる例祭「秩父夜祭」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されており、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭及び日本三大美祭に数えられ、多くの観光客が訪れる。

引用元:Wikipedia「秩父神社」

ということです。

徳川家康の命により現在の社殿が建てられているそうなので絢爛豪華な感じがプンプンしてきます。

また、秩父夜祭はユネスコ無形文化遺産に登録されています。

かつて高校生の頃に行ったことがあったのですが、大変な賑わいで人混みに流されたような記憶があります。

いざ、秩父神社へ

駐車場に車をおいてさっそく参拝します。

↑立派な手水舎です。

中は予想通り、すんごく広いです。

美しい朱色が際立つ神門。

神門を抜けると目の前に飛び込んでくるのが美しい本殿です。

御本殿へ

御本殿は、天正20年(1592年)9月に徳川家康公が社領57石を寄進し、代官である成瀬吉右衛門に建造させたものと伝えられます。

こちらの権現造りの美しさと精巧さは今も色あせていません。

御祭神は八意思兼命 (やごころおもいかねのみこと)、知知夫彦命 (ちちぶひこのみこと)、天之御中主神 (あめのみなかぬしのかみ)、秩父宮雍仁親王 ( 昭和天皇の弟)。

色鮮やかかつ、細かい彫刻の精巧さが際立つ造りです。

御本殿を一周。各所に散らばる見どころはこちら


まずは正面から。

子宝 子育ての虎

永禄12年(1569年)戦禍により焼失。その後、徳川家康により天正20年(1592年)に再建。

社殿正面にも四面にわたって虎の彫刻が施されています。

特に拝殿正面左より二つめの子虎とたわむれる「子宝 子育ての虎」の彫刻は、名工・左甚五郎が家康公の威厳とご祭神を守護する神使として彫ったものと伝えられています。

お元気三猿

 

↑写真中央やや左側にご注目。

↑徳川家康、日光東照宮といえば三猿が有名です。

こちら、秩父神社が徳川家康によって建てられているのであればこちらに三猿があっても不思議ではなく、むしろ必然ともいえるのかも。

しかし、秩父神社の三猿は日光とまったく違った表情をしていることにご注目。

日光東照宮が古来の庚申信仰にちなんで、「見ざる・言わざる・聞かざる」なのに対し、秩父神社の三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」お元気三猿として多くの参拝客に親しまれています。

三猿ファンの方は是非、秩父神社の社殿にもチェックしてください。

北辰の梟

↑の写真中央です。

ご本殿北側の中央に彫刻された梟は写真ではわかりにくいのですが、体は正面のご本殿に向き、頭は正反対の真北を向いています。

つまり昼夜を問わずご祭神をお守りしているそうです。

秩父神社のご祭神である妙見様は、北極星を中心とした北辰北斗の信仰であり、この梟の見ている方角に妙見様が出現することからも、ご祭神と特に縁りの深い瑞鳥であると考えられています。

ちなみに。「梟(ふくろう)」ですが、「ふくろう=不苦労」から開運のしるしとしてお守りにも描かれています。

つなぎの龍

その昔、秩父観音霊場札所十五番である少林寺の近くの天ヶ池に住みついた龍があばれた際には、必ずこの彫刻の下に水溜りができていたことから、この彫り物の龍を鎖で繋ぎ止めたところ、その後、龍は現れなくなったという不思議な伝説が伝わっています。

この彫刻こそ、伝説に語られた「つなぎの龍」の姿なのだそうです。

つなぎの龍の彫刻も、名工 左甚五郎が社殿彫刻に施したものとされています。

わかりにくいですが、よ~く見るとこの龍は鎖で繋ぎ止められています

 

こうして御本殿を時計回りに一周しました。

四面に見どころがあるというのがまた素晴らしい造りですね。魅力たっぷりです!

そして、見どころはまだまだ終わりませんよ~。はりきってて後半戦へ参りましょう。

もちろん、「秩父神社は本殿がすごいですね~」だけでは終わりません。

こちらの秩父神社の境内には摂社・末社も数多くあります。

秩父神社の末社・摂社と見どころ

では参りましょう。

東照宮

御祭神は徳川家康公。秩父神社には必要な社ですね。

禍津日社

御祭神は禍津日神(まがつひのかみ)は災禍を直す神さまです。

天満天神社

御祭神は菅原道真公です。学問と雷の神様です。

柞稲荷神社

御祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)。商売繁盛の神様です。

御神降石

やたらでかい岩がありますね。

諏訪神社

御祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)・八坂刀賣神(やさかどめのかみ)、風水守護・旅行安全の神さまです。

日御碕神社

御祭神は須佐之男命です。

秩父宮妃御手植銀杏

秩父宮勢津子妃殿下がお手植えになられた銀杏です。

豊受大神宮

御祭神は伊勢の外宮にお祀りされる豊受大御神

この反対側に皇大神宮があるのですが、なんとその写真データが残っていないという不覚。
今度参拝したときに写真に収めねば…。無念です。

そして御本殿裏側には天神地祇社

昔から境内に鎮座する天神地祇社は、全国の一之宮を中心として計75座の神々がお祀りされています。

これはご祭神である八意思兼命が多くの神々の意見を纏められ、折々の聖断を下される神様として神話に語られていることなどからお祀りされたと伝えられています。

↑にもあるように75座の神々が横一列に祀られています。

ここであらかた神様に参拝できるくらいの勢いですね。

実はアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」においても秩父神社は登場していました。

もはや町おこしを通り越すくらいの侵食度です。

アニメが好きだった方にはたまらんもんでも、知らん人からしたらなんやねんこれくらいのものですね。

確か、こんな感じで神社の入り口が登場していたと思います。というか、そっくりですね。素晴らしい再現度です。

おわりに

歴史や由緒的には大変に貴重な神社。御本殿の美しさや日光東照宮並に注目が集まっても良いお元気三猿など注目度も満点。

いろいろな形で注目度が高まっている秩父市にある秩父神社。是非、興味が湧いた方は是非ご参拝いただければ幸いです。

秩父神社

所在地:埼玉県秩父市番場町1−3
電話:0494-22-0262
駐車場:あり
HP:http://www.chichibu-jinja.or.jp/

 
埼玉
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この記事を書いた人
masayan

普段は看護師をしております。好きなものは日本史。特に古代史・平安・戦国・幕末が大好物です。都市伝説・フリーメイソンの話も大好きです。休日は寺社、城、史跡巡りを主にしております。

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