前回の「那智山青岸渡寺」に続いて向かったのがすぐお隣にあるこちら。
やはり熊野詣とくるなら次はこちらしかありません。
熊野三山のひとつ、【熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)】です。
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)とは!?
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある神社。熊野三山の一つ。熊野夫須美大神を主祭神とする。かつては那智神社、熊野夫須美神社、熊野那智神社などと名乗っていた。また、熊野十二所権現や十三所権現、那智山権現ともいう。
熊野那智大社の社殿および境内地は、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年〈平成16年〉7月登録)の構成資産の一部。引用元:Wikipedia「熊野那智大社」
こちらも世界遺産です。熊野三山さすがです。
いざ、熊野那智大社へ
朱色の鳥居が眩しいくらいです!
とても綺麗な拝殿です。
とても威厳がありますね。格式の高さがうかがえます。
『熊野権現金剛蔵王宝殿造功日記』によれば孝昭天皇の頃にインドから渡来した裸形上人が十二所権現を祀ったとされ、また『熊野略記』では仁徳天皇の頃に鎮座したとも伝えられるが、創成の詳細は不明。熊野那智大社は熊野三山の中でも熊野坐神社(本宮)・熊野速玉大社(新宮)の二社とは異なり、山中の那智滝を神聖視する原始信仰に始まるため、社殿が創建されたのは他の二社よりも後である。
引用元:Wikipedia「熊野那智大社」
この熊野那智大社は那智滝を信仰するため熊野三山とはいえ、他の2つとは少し毛並が違うようです。
御祭神は「第一殿」瀧宮 大巳貴神(大国主神)、「第二殿」証誠殿 熊野家津美御子大神くまのけつみこのおおかみ(熊野家都御子大神)[通称では素戔嗚尊すさのをのみこと(須佐之男神)]、「第三殿」中御前 熊野速玉男大神くまのはやたまおのおおかみ[通称では伊奘諾尊いざなきのみこと(伊邪那岐神)]、「第四殿」西御前 熊野夫須美大神くまのふすみのおおかみ[熊野牟須美大神くまのむすみのおおかみ、通称では伊奘冉尊いざなみのみこと(伊邪那美神)]、「第五殿」若宮 天照大神、「第六殿」八社殿 天神地祇八神。
社伝によれば、神武天皇が熊野灘から那智の海岸に上陸した際、那智山に光が輝くのを見て、那智の大滝をさぐりあて、神として祭り、八咫烏の案内で山々を越え大和に入ったとある。
317年に那智の大滝より社殿を現在の場所に移し、大滝を「別宮飛瀧大神」とし、新しい社殿には夫須美神を祀ったのが「熊野那智大社」の始まり。
やがて仏教伝来、役小角を始租とする修験道とともに熊野権現として崇められ、上皇、女院、武将や庶民の崇拝が増え、「蟻の熊野詣」と称されるようになった。引用元:熊野那智大社へようこそ
元は那智の大滝に社殿があったそうです。そこも行くしかないですよね!
それはまた後ほど…。
主祭神は、第四殿に祀られている熊野夫須美大神。イザナミのことです。
ちなみに、熊野速玉大社は熊野速玉男大神。つまり、イザナギのことです。
なお、熊野速玉大社についてはこちらの記事をご参照ください。
熊野那智大社の社殿は、仁徳天皇の御世(317年)に現在の位置に創建され、平重盛が造営奉行となってから装いを改めました。
その後、織田信長の焼討しますがその後、豊臣秀吉が再興しました。
江戸時代に入ってからは、将軍吉宗の尽力で享保の大改修が行われています。
平重盛さんも豊臣秀吉さん徳川吉宗さんも本当に素敵!
素晴らしいことをやってくれたと思います。このような素敵な神社を残してくれたおかげで平成の世でも参拝できるってもんです。感謝ですね。
次から次へと参拝客が訪れます。こんな山の中なのに…。そういう自分もその一人ですが。
大人気なんですね。『蟻の熊野詣』の片鱗は今なお見受けられます。
那智大社社殿 八棟
拝殿と接するようにL字型に建てられている社。なんか不思議な感じです。
やはり他には見られないような特殊感がありますね。
熊野ではもはやおなじみの八咫烏さん。
日本サッカー協会のシンボルマークとして現在活躍中の八咫烏に関してはこちらの記事でも触れています。是非合わせてご覧ください。
そしてこちらが那智大社社殿 八棟。
第一殿 瀧 宮
第二殿 証誠殿
第三殿 中御前
第四殿 西御前
第五殿 若 宮
第六殿 八社殿
地形的な制約のため本宮大社や速玉大社のように横一列には配置されていません。
特殊感強いです。
樹齢約800年の「那智の樟」
そしてもう一つ境内にある見どころと言えばこちら!
天然記念物の「那智の樟(くす)」。樹齢約800年の巨木で、なんと木の下が空洞になっていて、くぐることができます…有料ですけど。胎内くぐりってやつです。
なんといってもこちらはあの、【平重盛のお手植えの木】なんです!
さらに言うと、こちら、ご神木かと思いきやそうではないです。樟霊社という社にして祀っているんです。
おわりに
歴史が詰まっているのもありボリューム満点の熊野那智大社。
記事の上の方にも記載しましたが、元は滝を祀っていたとのこと。
…ここまで来たらその滝を見に行くしかないですよね。
右奥の方に見えてますね…滝!!
熊野那智大社
所在地:和歌山県東牟婁郡、那智勝浦町那智山1
電話:0735-55-0321
HP:http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
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