福岡県、博多駅から歩いて約10分の場所にに筑前国一宮でもある1800年以上の歴史があるとされている神社があります。
それが、今回ご紹介させていただきます住吉神社です。
この住吉神社は、全国に約2300社近くある住吉神社の中で一番古く、古書にも「住吉本社」と記載されてるとのこと。
ちなみにですが大阪の住吉大社、山口下関の住吉神社とあわせて、日本三大住吉とされています。
日本三大住吉の一社であり、博多駅からアクセスも抜群でかつ、広大な敷地を持つまさしく都会のオアシス的住吉神社をご紹介させていただきます。
ではさっそく参りましょう
住吉神社(すみよしじんじゃ)とは!?
住吉神社(すみよしじんじゃ)は、福岡県福岡市博多区住吉にある神社。式内社(名神大社)、筑前国一宮。旧社格は官幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。
全国にある住吉神社の始祖とする説があるほか、大阪の住吉大社・下関の住吉神社とともに「三大住吉」の1つに数えられる。
航海守護神の住吉三神を祀る神社である。全国には住吉神社が2,300社以上あり、大阪府大阪市住吉区の住吉大社が総本社とされることが多いが、『筑前国住吉大明神御縁起』では、当社が始源とされる。ヤマト王権の国家的航海神として崇敬され、中世からは筑前国の一宮に位置づけられたほか、領主・一般民衆からも海にまつわる神として信仰された。
とのこと。
祭神は5柱をして「住吉五所大神」とも総称されています。
主祭神
・底筒男命(そこつつのおのみこと)
・中筒男命(なかつつのおのみこと)
・表筒男命(うわつつのおのみこと)
以上の3柱は「住吉三神」と総称されています。
配祀神
・天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ)
・神功皇后 (じんぐうこうごう)
どの神様も古事記・日本神話においては海と関わりが深い神様たちです。
祭神について
主祭神の住吉三神は、『古事記』『日本書紀』において2つの場面で登場する。1つはその生誕の場面で、黄泉国から帰ったイザナギ(伊奘諾尊/伊邪那岐命)が穢れ祓いのため筑紫日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あはきはら、檍原)で禊をすると、綿津見三神(海三神)とともにこれら住吉三神が誕生したという。次いで神功皇后の朝鮮出兵の場面で、住吉神は皇后に神憑りして神託し、皇后の三韓征討に協力することで征討は成功する。『日本書紀』では朝鮮からの帰還に際して神託があったとし、住吉神の荒魂を祀る祠を穴門山田邑に、和魂を祀る祠を大津渟中倉長峡に設けたとする(一般にはそれぞれ下関の住吉神社、大阪の住吉大社に比定)。一方で当社縁起では、住吉神が生まれた阿波岐原を当地に比定する。その説の中で、『日本書紀』において三韓征討以前に神功皇后が依網吾彦男垂見に対して住吉神の神主を命じたとする記事を当社の創建記とし、ここから全ての住吉神社の中で最も早く創建されたとする。
上記の引用部分にもあるように神功皇后の朝鮮出兵においては海で神がかったエピソードも当ブログでは紹介しています。
まだご覧になられていなければぜひこちらの記事も参照してください。
いざ、すみよし神社へ
大きな石鳥居を進むと見えてくるのが、少彦名神社です。
少彦名神社
可愛らしい社ですね。
少彦名といえば大国主とセットのイメージです。
そして先に進むと見えてくるのが
歴史を感じさせてくれる石鳥居と手水舎と神門です。
住吉神社御拝殿
朱色の鮮やかさと社の重厚感がその神聖さを感じさせてくれました。
住吉神社はイザナギが禊を行い身を清めたときに生まれた神様です。
ゆえに、住吉三神は「心身の清浄」を以てすべての災いから身を守る神として古くより信仰されています。
黒田長政再建の住吉造り本殿
こちらの本殿は国指定の重要文化財となっているのですが、何をかくそうこちらはあの戦国武将・黒田長政が再建されたものでした。
こちらの狛犬さんの顎下のボリュームめっちゃすごいことになってます!
これはなかなかにいかつい感じです。
住吉神社境内めぐり
では本殿での参拝も終えたので広い境内をぐるっと見てまわります。
鬼縛り石
毎年1月7日に斎行される追儺祭(ついなさい)神事の際、境内に蔓延った邪気災厄を鬼と見立て「桃の弓」「葦の矢」を以って鎮められた鬼を縛り付ける石柱だそうです。疫病を追い払う儀式なんだとか。
菅原神社・人丸神社
御祭神
【人丸神社】柿本人麻呂公(かきのもとのひとまろこう)
【菅原神社】菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
船玉神社
御祭神
【船玉神社】猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
志賀神社
【志賀神社】綿津見大神(わたつみのおおかみ)
ちなみに社の前にあるこちらも注目ポイント!
志賀神社福分小判
この小判は、志賀大神を氏神とする豊の国(大分県)久住の志賀氏が宝籤に当籤した事を報恩感謝し、ご参拝の皆様にも「福」が授けられる事を願い、住吉神社の摂社である志賀神社に奉納建立したものです。
稲荷神社
本殿横には目立つかたちで稲荷神社が鎮座されています。
そして稲荷神社の特徴的な朱色の鳥居をくぐり抜けていくとそこには…。
荒熊・白髭稲荷神社です。
御祭神 豊受大神(とようけのおおかみ)
のぞき稲荷
稲荷大神の御霊験にあやかるため、まずこの奇岩(くしきいわ)の鳥居から中をのぞき込みます。
次に、自らの姿を御鏡に写して、ひとつ願いを掛けると祈りが聞き届けられると云われています。
三日恵比須神社
池の上の島に社がありました。
橋を渡って参拝します。
御祭神 恵比須大神(えびすのおおかみ)
少彦名大神がいた以上、やはりここはセットでお祭りするべき神様ですね。
古代力士像
古代の力士をかたどった像が境内にあります。
右手のシワの形が力という漢字に見える事から、その手に触れると力をもらえると云われています。
天津神社
こちらの天龍池の中に小さな社があります。
御祭神 伊弉諾大神(いざなきおおかみ)
社務所でお守り
記事中にもあった福分小判お守りをいただきました。
なかなか博多までくることも頻繁にはないためここは住吉神社の特徴的ことのお守りしかないと期待していただきました!!
おわりに
すんごく魅力たっぷりで見どころ満載の全国の住吉神社の最古の社日本第一住吉宮といわれるだけのことはあるなと思いました。
博多ってやっぱり大都会ですから、駅前のにぎやかな街の印象がこの神社の中だけは別世界のように感じます。やはりオアシスという表現がぴったりの存在でした。
是非博多に来た際には参拝していただきたいなと思います。
住吉神社
所在地 |
〒812-0018 福岡市博多区住吉3丁目1-51
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電話番号 | 092-291-2670(代表) |
HP | https://www.nihondaiichisumiyoshigu.jp/ |
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