今回は京都でも有名な神社をご紹介します。
地元の人達からは、「はちまんさん」と呼ばれ親しまれていて、厄除けにご利益がある神社としても有名なのです。
都(京都)の鬼門は比叡山延暦寺が守護しているのは有名な話。
当ブログでも延暦寺は取り上げました。
では都(京都)の裏鬼門(南西の方角)はどこが守護していたかご存じですか?
鬼門に関することはよく耳にしますが、なかなか裏鬼門のことは聞かないですよね?
私のような知識の薄い人間の代わりに都を守護してくれていたのがこちら。
【石清水八幡宮】です。
今回は都の裏鬼門対策を担う、石清水八幡宮をご紹介します。
石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)とは!?
平安時代前期に八幡宮総本社の宇佐神宮(大分県宇佐市)から勧請された神社で、京都盆地南西の男山(鳩ヶ峰、標高143メートル)山上に鎮座する。天皇家からは遠国の宇佐神宮に代わり二所宗廟の1つとして崇敬されるとともに、京都の裏鬼門(南西)を守護する神社の代表格として鬼門(北東)の延暦寺とともに重要視された。武家からは特に源氏が武神として信仰し、源氏の広がりとともに壺井八幡宮・鶴岡八幡宮など、当社から各地に八幡宮が勧請された。
創建以来、当社は境内の護国寺と一体になる宮寺形式をとった。往時は多くの堂宇が所在し山麓も壮大であり、その様子は山麓社殿を八幡宮と勘違いしたという『徒然草』の話で知られる。その後、明治維新の神仏分離において仏式は排除された。仏式で行われていた放生会もまたその際に「石清水祭」と名を変えたが、現在も同祭は大祭として葵祭・春日祭とともに日本三大勅祭の1つに数えられる。
境内は国の史跡に指定されており、大きく分けて本宮のある山上の上院と、頓宮や高良神社のある山麓の下院とから成る。また、本殿をはじめ建造物16棟等は国重要文化財に指定されている。
↑にあるように源氏の武神として信仰されたとあるのはこちらと関係があります。
源氏は清和天皇の嫡流です。源義家は石清水八幡宮で元服し自らを「八幡太郎義家」と名乗ったことは有名です。
この八幡太郎義家の子孫として鎌倉幕府を開く源頼朝が、室町幕府を開く足利尊氏が、…そして江戸幕府を開く徳川家康が誕生するわけです。(徳川は源氏じゃないよという意見もありますが、それに関しては今回は置いておきます。)
いざ、石清水八幡宮へ
車を駐車所へ置き、三ノ鳥居からスタートします。
勝負必勝・勝運の石。
お百度参りの出発点でもあるそうです。ここから百度参るというの相当大変です。
この石灯篭と参道の雰囲気。たまりませんな。綺麗ですね。癒されます。
南総門が見えてきました。
迫力ある「南総門」
こちら、「南総門」は他の主要な社殿と同様、寛永11年(1634年)に三代将軍徳川家光によって建造されたものだそうです。
立派な造りですよね?もちろん重要文化財に指定されております。
南総門から進み本殿を目指します。
よく見てください!地面の石畳みがなぜか斜めになってませんか?
あえてそういう造りにしてあるそうです。
参拝したあと帰る際に、八幡大神様に対して真正面に背を向けないよう中心を外すためなんだとか。
ものすごい配慮です。
拝殿へ到着!
そして、本殿に到着。とっても朱色が際立つ素晴らしさ。
圧倒されます。まるで東照宮のような豪華さ…。
それもそのはず。現存の「社殿」は寛永11年(1634年)に三代将軍徳川家光によって建造されたものといわれています。
冒頭で徳川は源氏じゃない的は事を少し触れましたが…さっすが将軍!
立派なことしてくれてます。家光さんのおかげで平成の世でも石清水八幡宮に参拝できました。感謝です!
石灯篭と釣燈籠の合わせ技!お見事です。
御祭神
中御前: 応神天皇(第15代) 〔誉田別尊〕
西御前 : 比咩大神〔多紀理毘賣命・市寸島姫命・多岐津比賣命〕
東御前 :神功皇后〔息長帯比賣命〕
美しいことこの上なし!朱色が眩しいくらいです。
社殿の周りには末社がたくさんありますので一周まわりながら見ていきます。
↑長田社、生田社、廣田社。
↑住吉社。
↑一童社。
ちなみに先ほどから末社の後方にある平らに層ができている壁がありますよね?
【築地塀】というそうです。
なんでも織田信長が好んだ造りだそうで瓦と土を幾重にも重ねることにより、当鉄砲の銃撃や耐火性、耐久力に優れていたとされています。
そういえば、名古屋の熱田神宮にも似たようなものがあったような記憶があります。
↑龍田社、木船社。
↑若宮社・若宮殿社。
↑水若宮社。
そして、参拝された際にはどうしてもチェックしていただきたいのがこちらです。
大事な見どころ!社殿の東北・鬼門対策!
こちら社殿の東北にあたります。いわゆる鬼門ってところです。
わざと角を切り落とし鬼門対策を取っています。
「角(かど)を取ることは鬼の角(つの)を取る」ということです。
実は京都御所も似たような鬼門対策がされています。京都らしさ全開です。
御神木は力強く根付いている感じでした。
おわりに
実は歴史上の人物で特に好きなのが【平清盛】さん。
12歳の時に従五位に任じられた平清盛は、臨時大祭で奉納神楽の舞人をここで演じたそうです。
今回、石清水八幡宮を訪れたのは歴史上の人物で私が平清盛さんが好きなのでゆかりの地を巡るのが目的だったりもしたからです。
時代時代の武士に崇拝され、京都を守護してきた歴史豊富な石清水八幡宮。
天皇家からは伊勢神宮と並び二所宗廟の1つとして崇敬されてきました。
機会があれば是非参拝していただきたい京都の押さえておきたい神社でした。興味が湧いた方は是非ご参拝ください。
石清水八幡宮
所在地:京都府八幡市八幡高坊30
電話:075-981-3001
HP:http://www.iwashimizu.or.jp/top.php
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